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2011 Fiscal Year Annual Research Report

放射線増感剤ギメラシルを利用した、放射線増感のメカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 21591605
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

有賀 久哲  岩手医科大学, 医学部, 教授 (30333818)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 神宮 啓一  東北大学, 病院, 講師 (00451592)
Keywords放射線、X線 / 癌 / 放射線治療 / 放射線増感剤
Research Abstract

1.ギメラシルは本邦で開発された5FU系経口抗腫瘍薬ティーエスワン(S-1)の一含有成分であり、自他の基礎研究から放射線増感作用が認められている。S-1として広く使われている薬剤であるが、ギメラシル単剤による投与・放射線治療との併用については臨床検討がなされていない。放射線との併用治療におけるギメラシル推奨用量決定・用量制限毒性推定を目的に、第I相臨床試験実施計画を立案した。
2.第I相試験ではギメラシルの投与量が重要であり、レベル1:30mgからレベル4:240mgまで4段階の用量漸増試験とした。これは、S-1の通常用量に含有するギメラシル量が約30mg/日、in vivo実験(マウス)で有意な放射線増感作用が確認された投与量がヒト換算で約95mg/日、13週間連続投与の無毒性用量(イヌ)2,500mg/m^2/日などに基づいて設定したが、安全域の広さが本薬剤の大きな長所と考える。
3.ギメラシルに対する認知度・理解度を深めるため、S-1開発者の一人、白坂哲彦先生(徳島大学臨床教授)をがんセミナーにお招きし、「S-1開発の経緯と更なる改善を目指して」と題する講演をいただいた。東北大学での単施設第I相試験実施する上で有用であった。
4.東北大学未来医工学治療開発センター(TRセンター)にシーズ登録した。以後、TRセンター、大鵬薬品と、治験の内容・実施について討議を重ねており、医師主導治験の実務面における意義は大きかった。TRセンターの指導に従い、抗腫瘍効果の評価を副次的評価項目に加えた。具体的には、対象疾患を絞り(食道癌)、治療の有効性評価を拡充し、ギメラシルの治療効果を判定しやすいものとした。一方で、大鵬薬品との間でギメラシル単剤を薬剤として供給いただく契約を結び、現在、製剤化が進められている。製剤化が終わり次第、治験開始予定である。

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Published: 2013-06-26  

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