ステントグラフト内挿術後のエンドリークに対する脈派解析による無侵襲診断法の確立

2010 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 21591631
• Research Institution: Kanazawa University
• Principal Investigator: 大竹 裕志 金沢大学, 医学系研究科, 特任教授 (60283131)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 渡邊 剛 金沢大学, 医学系, 教授 (60242492)
• Keywords: 脈派 / 動脈瘤 / エンドリーク

Research Abstract

【基礎実験】
模擬循環回路を用いて,動脈瘤モデルステントグラフトが留置された動脈瘤モデルの瘤内圧がwave intensityに及ぼす変化を計測した.
(1)ポンプは1回拍出量60-80ml/40-60bpmのものを使用した.至適条件は比較的遅い回転数で,拍動流の方が信頼性のあるデータが採取できた.
(2)直径10mmの部分的に拡張を有するラテックスチューブを作製した.拡張部の径は20とした.
(3)超音波装置wave intensity測定プローブ(prosound α7,ALOKA,Tokyo)での測定で,恒常的に陰性波を同定しえた.
(4)ステントグラフトはグラフト厚0.1,0.2,0.3mmのポリエステル及びM-Kステントで直径24mmのものを作製した.
(5)ステントグラフトを内挿したあとの,wave intensityでは,陰性波が消失した.
【動物実験】
ブタを用いて,下行大動脈でのwave intensityの計測を行った.狭窄病変では,恒常的な波形が確認された.