2011 Fiscal Year Annual Research Report
ステントグラフト内挿術後のエンドリークに対する脈派解析による無侵襲診断法の確立
Project/Area Number |
21591631
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
大竹 裕志 金沢大学, 医学系研究科, 特任教授 (60283131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 剛 金沢大学, 医学系, 教授 (60242492)
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Keywords | 脈波 / 胸部大動脈瘤 / Wave intensity |
Research Abstract |
《目的》 臨床症例で,wave intensityの変化がステントグラフト内挿術後の瘤内圧の指標になることを実証することを目的に,以下の検討を行った. 《方法》 (1)同意の得られた患者様に対して施行した. (2)ステントグラフト内挿術施行後の患者様に対し,術前・術後のCT施行と同日に超音波診断装置(医療機器認証番号:219AABZX00237000;Prosound α 7,ALOKA, TOKYO)を用いてwave intensityを測定した. 《検討項目》 胸部大動脈瘤8例について臨床情報と画像所見さらにwave intensityとの整合性について検討した. 《結果》 (1)上行大動脈での測定は動物実験と異なり,全例では復元性のある結果が得られなかった.しかし,WIがとらえられた症例もあった. (2)頸動脈(左)からの計測では,WIが計測可能であったが,胸部大動脈瘤を示唆する所見は得られなかった. 《考察》 上行大動脈からの測定が,理想的であることは諸家の報告からも明らかであるが,経胸壁の超音波診断は体格によっては再現性のないものもあった.より精度の高いスクリーニングのためには今後は超音波診断装置の改良も必要と考えられる.
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