2009 Fiscal Year Annual Research Report
ドナー特異的制御性T細胞解析による移植後の新しい免疫寛容評価法の確立
Project/Area Number |
21591634
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
羽根田 正隆 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 寄附講座講師 (50436995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 孝彰 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 寄附講座教授 (70314010)
岩崎 研太 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 寄附講座助教 (10508881)
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Keywords | 移植免疫 / トレランス / 制御性T細胞 / Clonal deletion / Anergy / TCR repertoire解析 / T cell cloning / ELISpot assay |
Research Abstract |
・制御性T細胞(T reg)の分離とTCR repertoireの解析 ヒト制御性T細胞(CD49d-, CD4+, CD25+cell)分離kitを使用し患者末梢血からT regを分離、mRNAを抽出した。TCRVβ領域について、定量化とrepertoire解析を行った。 またドナー由来CD40B細胞とレシピエントCD8+T細胞を反応させ、増殖したドナー特異的allo reactive T細胞よりmRNAを分離しallo responseがあるTCR repertoire解析を行ったが、増殖前と変化が認められなかった。これは増殖反応しているT細胞が全体の集団の中ではわずかにしかないためと考えられた。 現在allo reactive IFN-γ産生CD8+T細胞を分離し解析を行っている。 ・HLA-A24反応性のドナー特異的allo reactive T細胞のclone化とHLA-A24上のpeptideの同定 HLA-A24遺伝子をcloningし、K562細胞に遺伝子移入した。 今後HLA-A24反応性のドナー特異的allo reactive T細胞のclone化とHLA-A24上のpeptideの同定する予定である。 ・Clonal deletion, anergyについての免疫寛容の評価法の確立 経時的ドナー特異的allo reactive T細胞の解析をELISpot assayを用いて行った。現在までの解析の結果から、移植後12ヵ月ほど経過するとドナー特異的allo reactive T細胞の割合が減少していることが明らかとなった。つまりClonal deletionあるいはanergyが起きている可能性が認められた。 今後ドナー特異的TCRについて経時的に行い、clonal deletionあるいはanergyについて評価する予定である。
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Research Products
(4 results)