2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591650
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
渕本 康史 Keio University, 医学部, 講師 (40219077)
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Keywords | 血液型不適合肝移植 / リツキサン / B細胞免疫寛容 / humanized-NOGマウス |
Research Abstract |
I.ドナー血液型特異的B細胞の消去の検討 1)ABO不適合肝移植レシピエント末梢血単核球細胞PBMCをHumanized scid γ-null(NOG)マウスへと移植してHumanized-NOGマウスを作成し、ドナー血液型抗原で感作し抗体産生能をELISA法にて測定したところ全例、ヒトキメラがPBMCならびに脾臓に認められた。乳児例4例、年長児・成人例8例に対してHumanized-NOGマウスを作成したところ、乳児・リツキサン(RTX)使用成人例10例では抗ドナー血液型抗体の産生は検出されなかったのに対し、RTX使用以前の門注療法のみ(RTX未使用)の成人例2例では抗ドナー血液型抗体の産生を認めた。 2)血液型糖鎖抗原に反応するB細胞はB細胞のうち1%以下のためB細胞をFluosphere beadを用いて分離したあとにフローサイトメトリーにより、ドナー血液型抗原特異的に反応する抗体を用いて、その消失を移植前・後レシピエントのB細胞とレシピエントタイプ血液型の検者のB細胞を検出比較することによりdeletionの確認を行ったが数種のA型抗原特異的抗体を使用してフローサイトを行うもpositive controlの染まりが弱いため、条件を変えて現在行っている。
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