2010 Fiscal Year Annual Research Report
難治性癌に対するGITRL-Fc融合蛋白発現腫瘍による新規腫瘍細胞ワクチンの開発
Project/Area Number |
21591664
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
池田 裕明 三重大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40374673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 博嘉 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 准教授 (10444431)
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Keywords | GITRL / GITRL-Fc / 抗腫瘍免疫 / T細胞マルチファンクション性 / 制御性T細胞 / T細胞移入療法 / 遺伝子療法 / siTCRベクター |
Research Abstract |
GITRL-Fc遺伝子発現腫瘍細胞株を用いた腫瘍細胞ワクチン療法、あるいはGITRL-Fc遺伝子を組み込んだアデノウイルス用いた遺伝子治療において、腫瘍局所に発現させたGITRL-Fcは抗原特異的T細胞の誘導相とエフェクター相の両相に働き、抗腫瘍免疫を増強することをマウスモデルを用いて示した(第16回日本遺伝子治療学会2010)。 新規開発STAT3阻害剤を用いて、担癌生体における免疫抑制状態を解除し得ることを見出した。本STAT3阻害剤と腫瘍特異的T細胞輸注療法の併用により強力な抗腫瘍効果を導き得ることを示した(CRI symposium 2010)。 ヒト腫瘍抗原MAGE-A4に特異的なT細胞レセプター遺伝子を、レトロウイルスベクターを用いてがん患者T細胞に体外で導入し増殖させた後に患者に輸注する、進行期食道癌に対する遺伝子改変T細胞輸注療法の臨床試験を三重大学において開始した。本治療法を実施した患者において、輸注細胞が長期にわたり体内に存在し、機能を維持していることが確認された。 CD4陽性ヘルパーT細胞が、腫瘍特異的CD8陽性T細胞のマルチファンクション性獲得と生存性を向上させることを見出し、T細胞輸注療法の際にCD4陽性T細胞を活用することの重要性とそのメカニズムを発見した。また、免疫療法を実施された患者体内のT細胞応答評価におけるマルチファンクション性の重要性を示した(第14回国際免疫学会2010他)。
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Research Products
(18 results)
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[Presentation] The clinical response of novel CHP-MAGE-A4 cancer vaccine for the patients of gastro-intestinal malignancies refractory to the standard treatment. -the result of phase I clinical study2010
Author(s)
Tsuchikawa T, Kyogoku N, Miyamoto M, Abiko T, Murota C, Kuroda A, Maki T, Yamamura Y, Hirano S, Kondo S, Ikeda H, Kageyama S, Shiku H
Organizer
CRI symposium
Place of Presentation
米国、ニューヨーク
Year and Date
20101006-20101008
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