2010 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌に対するマイクロRNAを用いたエストロゲンレセプター・ノックダウン療法
Project/Area Number |
21591674
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
遠山 竜也 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (30315882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 啓子 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (70332947)
杉浦 博士 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (20381882)
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Keywords | 乳癌 / マイクロRNA / miR-206 |
Research Abstract |
昨年度の研究において、エストロゲン・レセプター(ER)α陽性および陰性乳癌組織からマイクロRNAを含むtotalRNAを抽出して各マイクロRNA(miR-206, miR-221/222, miR-17-5p, miR-18a, miR-193b, miR-302c)とERα発現を検討した結果、miR-206とmiR-302cを除く4種類のマイクロRNA値とERα発現には有意な正相関は得られなかった。そこで、miR-206とmiR-302cを単独または組み合わせてERα陽性乳癌細胞株(MCF7およびT-47D細胞)に形質導入してERαmRNA・蛋白発現を解析する実験を施行した。さらにこれらの細胞株をマイクロRNAのアンタゴニスト(antago miR-206とantago miR-302c)で処理したあとERαmRNA・蛋白発現を解析する実験を施行した。また、miR-206にmiR-302cを組み合わせて投与することにより、ERα陽性乳癌に対する抗腫瘍効果が増強するかどうかを検討した。しかし、いずれの検討においても、miR-206とmiR-302cの組み合わせがmiR-206単独を凌駕する結果は得られなかった。 本年度は、既存の抗エストロゲン剤とマイクロRNA(miR-206 and/or miR-302c)を併用投与することにより、ERα陽性乳癌に対する抗腫瘍効果が増強するかどうか、増強すれば、さらには、ERα陽性乳癌に対するマイクロRNA(miR-206 and/or miR-302c)(±抗エストロゲン剤)の抗腫瘍効果が、ヌードマウスを用いたXenograftモデルにより、in vivoでも認めるかどうかを検討したい。
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