2011 Fiscal Year Annual Research Report
薬剤耐性胃癌細胞株の樹立とそのタンパク分子プロファイル
Project/Area Number |
21591676
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
西塚 哲 岩手医科大学, 医学部, 講師 (50453311)
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Keywords | 薬剤耐性 / 胃癌 / シスプラチン / バイオチップ / 分子ネットワーク |
Research Abstract |
癌細胞の薬剤耐性のメカニズムを解明することは癌化学療法において重要である。根治手術後の補助化学療法の進歩に伴い、手術単独の治療よりも長期無再発・長期生存例が得られるようになってきた。一方、術後補助化学療法にも関わらず30-40%の再発が見られることも事実であり、そのような化学療法の効果が見られなかった症例への対応が急務である。 本研究では癌細胞がどのようにして薬剤耐性を獲得するのかの分子生物学的機構を明らかにするために胃癌細胞株MKN45にCDDPを添加し、薬剤存在下で生存しえたコロニー由来の細胞を増殖させ耐性細胞株として樹立した。この耐性株を親株とともに再びCDDP下での反応を比較するとDNA傷害に関わる経路の反応が破たんしていることが判明した。耐性株では高度の細胞ストレスに暴露された場合、アポトーシスや細胞周期の停止などの適切な状態に進むことができず増殖が停止しないことになる。逆相タンパクライセートアレイを用いたCDDPへの反応性の実験でも同様の結果が得られた。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] 抗癌剤感受性関連タンパクプロファイルによる術後補助化学療法効果予測マーカーの同定2011
Author(s)
西塚哲, 石田和茂, 上杉憲幸, 松尾鉄平, 高橋正統, 藤原久貴, 千葉丈広, 木村祐輔, 大塚幸喜, 新田浩幸, 柏葉匡寛, 肥田圭介, 佐々木章, 水野大, 菅井有, 若林剛
Organizer
第111回日本外科学会
Place of Presentation
東京
Year and Date
2011-05-26
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