2010 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ流を考慮した温度感受性高分子ポリマーを用いた食道癌に対する温熱化学療法
Project/Area Number |
21591689
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
丸山 起誉幸 秋田大学, 医学部, 講師 (80361228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 元 秋田大学, 医学部, 講師 (20323149)
本山 悟 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60292372)
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Keywords | 食道癌 / 温熱療法 / 化学放射線療法 |
Research Abstract |
Heat Shock Protein90の阻害物質(geldanamycin ; GA)を用いて,感温磁性体を使用したメラノーマに対する温熱療法の抗腫瘍効果について調べた.B16メラノーマ細胞において,GAは温熱療法にたいする感受性を増強し,またAktの発現を減弱させることにより抗腫瘍効果を示した.In vivo studyでは,C57BL/6miceに,腫瘍を植え,その周囲にGAおよび感温磁性体を局注し磁場を印可したところ,同部位はキュリー温度(43℃)まで温度を上昇し,抗腫瘍効果を示した.結果9匹中5匹のmiceでcomplete regressionを認めた.対象として,無治療のもの(Group I),1回のみ温熱療法を施行したもの(Group II),GAのみ局注したもの(Group III)を用意したが,いずれのGroupでもcomplete regressionを認めなかった. 以上から,Heat Shock Protein90の阻害物質であるGAを併用することにより我々の開発した感温磁性体を用いた温熱療法の効果が増強されることが分かった. Reference Ito A, Saito H, Mitobe K, Minamiya Y, Takahashi N, Maruyama K, et al. Inhibition of heat shock protein 90 sensitizers melanoma cells to thermosensitive Particle-mediated hyperthermia with low curie temperature. Cancer Sci 100 : 558-564, 2009.
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Research Products
(4 results)