2009 Fiscal Year Annual Research Report
蛍光化リポソームを用いたダブルイメージングによるセンチネルリンパ節診断法の開発
Project/Area Number |
21591693
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
林 秀樹 Chiba University, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (20312960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大須賀 敏明 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 准教授 (80223816)
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Keywords | 癌 / 外科 / センチネルリンパ節 / 色素 / 分光解析 |
Research Abstract |
本研究においては、消化管悪性腫瘍におけるセンチネルリンパ節ナビゲーションをより効率的・低侵襲に施行可能にする新しいトレーサーの開発とその利用方法の検討を行なうことを目的としている。トレーサーとしては大豆由来のレシチンとインドシアニングリーン色素を用いた蛍光化リポソームを基本骨格として用い、異なる検査モダリティ(蛍光観察とX線CTなど)により同時に認識可能なものを作成することを最終目標とする。今年度の検討においては、リン脂質とインドシアニングリーン色素の単純な混合により蛍光化リポソームの作成を行ってきたが、この方法ではX線造影剤など他の検査モダリティのトレーサーを内包化する過程でリポソームの蛍光強度が損なわれ、目的とするリンパ節の同定が困難となる可能性が指摘された。そこで今回、脂質分子に直接インドシアニングリーンの蛍光励起に関与する部分を結合した新しい蛍光分子を作成した(分子設計および作製法に関し特許出願準備中)。この新しい分子を基本骨格とした蛍光化粒子を作成したところ、リン脂質とインドシアニングリーン色素の単純な混合によるリポソームと同等以上の蛍光励起が確認され、マウスを用いた生体内動態解析においてもほぼ同様のリンパ節集積性が確認された。また、X線造影剤等の内包化に関連した蛍光化生体マーカー作成に関連した基本技術を確立、家畜ブタを用いた生体内動態解析にて有用性を確認し、その基本骨格および製造方法に関し特許出願を行った。
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Research Products
(4 results)