2009 Fiscal Year Annual Research Report
免疫機構を応用した癌リンパ節微小転移の制御に関する基礎的・臨床的研究
Project/Area Number |
21591707
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
石神 純也 Kagoshima University, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90325803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北薗 正樹 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30398276)
中条 哲浩 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20404486)
夏越 祥次 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70237577)
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Keywords | リンパ節転移 / 抗腫瘍免疫 / 微小転移 / ケモカイン / 転移モデル |
Research Abstract |
各種癌はリンパ節転移を伴うことが知られており、リンパ節郭清を併施している。リンパ節転移の中にも微小な転移が存在し、必ずしも臨床上顕性化しないことが予想される。我々はリンパ節微小転移モデルを作成し、微小転移の動向を基礎的・臨床的に観察し、抗腫瘍免疫の観点から考察を行う。 A. 所属リンパ節内微小転移の検出と腫瘍ケモカインの発現 上部消化器癌手術時にサイトケラチンを用いた免疫染色法やCEAmRNAによる定量PCRにて検索を行った。 B. センチネル・非センチネルリンパ節の抗腫瘍免疫能の検討 リンパ節リンパ球をナイロンメッシュとメスを用いて分離し、分離したリンパ球をDMSO含有高濃度FBSに浮遊させ、液体窒素に保存する。 保存リンパ球を取り出し、抗原刺激にて細胞内にサイトカインを産生させ、膜表面をコートし、細胞内にサイトカインを蓄積させるこれを3カラーのフローサイトメーターで検出し、Th1/Th2およびTc1/Tc2バランスを測定した。 リンパ節内の液性の抗腫瘍サイトカイン(IFNγ、IL-12)、免疫抑制サイトカイン(TGFβ、IL-4)の測定をELISAで行い、液性サイトカインの定量を行った。 センチネルリンパ節におけるTc1/Tc2バランスは非センチネルリンパ節と比較して差は認められなかったが、センチネルリンパ節リンパ球のTh1/Th2バランスは非センチネルリンパ節に比較して有意に低値を示しており、センチネルリンパ節での細胞性免疫の抑制が示唆された。
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Research Products
(3 results)