2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591711
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
山下 継史 北里大学, 医学部, 助教 (70406932)
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Keywords | 胃癌 / 再発 |
Research Abstract |
Stage I胃癌におけるハイリスク患者の同定を目指した研究を企画した。研究当初、原発癌のHOPX遺伝子メチル化の定量がうまくいき進行癌における独立予後因子として同定されていた。その後、さらに症例を増やし予後因子としての検討を加えた結果、検証セットにおいても予後因子としては確定し、予後因子としての重要性を成果として発表できた(Ooki A and Yamashita K et al,Oncogene 2010)。その過程において、HOPXメチル化症例は予後が悪いことが改めて判明したが、Stage I<Stage II/III<Stage IVの順にその差が強くなることが判明しStage Iにおける予後因子としての可能性が低いことが判明した。そこでStage I症例の予後因子としては別の分子の変化に注目することとした(PRL-3)。この分子はStage IというよりNOの進行癌において特に強く予後因子となるため、ハイリスク症例の同定に極めて有用である可能性を秘めている(Ooki A and Yamashita K,Oncol Rep,2009)。現在、PRL-3分子のStage Iハイリスク症例の選別の可能性を明らかにすると同時にHOPXメチル化のStage II/III症例における予後因子としての可能性を検討中である。
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