2010 Fiscal Year Annual Research Report
食道扁平上皮癌におけるSnoNとmiRNAに関する分子生物学的解析
Project/Area Number |
21591714
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
宮下 正夫 日本医科大学, 医学部, 教授 (70229847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧澤 俊広 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90271220)
石橋 宰 日本医科大学, 医学部, 講師 (70293214)
牧野 浩司 日本医科大学, 医学部, 講師 (30267207)
野村 務 日本医科大学, 医学部, 准教授 (60287737)
萩原 信敏 日本医科大学, 医学部, 助教 (00328824)
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Keywords | SonN / miRNA / 食道癌 |
Research Abstract |
本課題の当該年度における到達目標は、RNAiによるSnoN抑制実験をすべくsiRNAベクターを作成し遺伝子導入することである。まず、食道扁平上皮癌細胞株10種よりRNA、蛋白を抽出し定量的PCR、ウエスタンブロットを施行しSnoN発現の高い細胞株を選択した。次にsnoNにおいてRNAi効果を来たし得る配列の予測しsiRNA発現ベクター中に組み込める制限酵素断端を有する合成DNAを作成した。siRNA発現ベクターであるBLOCK-iT Po 12 mi R RNAi Expression Kit(Invitrogen)に上記合成DNAの組み込みを行い(DNA ligation kit ver2.1:TakaraBIO)形質転換(ヒートショック法:DH5 a competent cell:Invitrogen)を行った。その後、SnoN発現細胞株とそれをknockdownした細胞株においてmiRNAのプロファイリングを比較するために384ウェルフォーマットを用いてmiRNAの網羅的発現解析を行う予定である。一方、食道扁平上皮癌との関連が予測されたmiR21、miR143、miR145、miR205の発現と臨床病理学的因子も合わせて解析した。その結果、我々の研究グループはmiR21とmiR205の発現がリンパ節転移を予測し得ること、さらにmiR143とmiR145の発現と癌の再発との関連を発見しDisease of the Esophagus(2011 in press)に報告した。
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