2009 Fiscal Year Annual Research Report
大腸癌転移を制御する候補遺伝子群の次ステップの研究
Project/Area Number |
21591719
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三浦 康 Tohoku University, 病院, 講師 (40282074)
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Keywords | 大腸癌 / 転移 |
Research Abstract |
1,候補遺伝子群(RNF125,TCF25,CRIP1,LOXL3,EN2,P2RX5遺伝子、その他)の臨床検体における発現の検討: 大腸癌切除標本40検体において、それぞれ腫瘍部と正常上皮部の凍結標本からtotal RNAを抽出し、RNF125,TCF25,CRIP1,LOXL3遺伝子について、RT-PCR法によるmRNAレベルでの発現量の測定を行った。抽出したtotal RNAは、吸光度法と電気泳動法により、質量ともに信頼できる結果であることを確認した。同一症例において、正常上皮部と比べて腫瘍部において高い発現がみられたが(平均で、RNF125で1.7倍、TCF25で1.5倍、CRIP1で約2倍、LOXL3では1.3倍)、検体間での発現量のばらつきは比較的大きく、その理由を明らかにする必要がある。大腸癌症例40例における進行度は、stage I:7例、stage II:13例、stage III:12例、stage IV:8例であり、進行度別の各遺伝子の発現量を明らかにする必要があると考える。 2,マウス病理組織標本の詳細な病理学的な解析: マウス標本における22種類の大腸癌細胞株のリンパ節転移症例の病理組織学的解析を進めた。節外浸潤、budding、脈管・神経浸潤を認める細胞株(HT-29、CX-1など)で肝転移、肺転移が多い傾向が考えられたが、リンパ節転移との相関を明らかにするために、今後更なる解析を進めていきたい。
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Research Products
(3 results)