2011 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子発現解析によるStage II大腸癌再発ハイリスク例の選別法の確立
Project/Area Number |
21591733
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
石原 聡一郎 帝京大学, 医学部, 講師 (00376443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 聡明 帝京大学, 医学部, 教授 (80210920)
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Keywords | 大腸癌 / ハイリスク / 術後補助化学療法 / DNAマイクロアレイ / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
大腸癌stage II症例のうち、再発の危険群(ハイリスクstage II症例)には術後補助化学療法の効果がある可能性が報告されている。しかし、ハイリスクstage II症例の選別法は現在の所確立されていない。本研究では、大腸癌組織の遺伝子発現によりハイリスクstage II症例の選別を行うことを目的とした。 外科的切除が行われた104例のstage II症例を対象とした。凍結標本よりbiotin標識cRNAを合成し、Affymetrix社のGeneChipにハイブリダイズして約54,000種類の遺伝子発現解析を行った。80症例をトレーニングセットとして、再発の認められた症例と認められなかった症例の間で有意に発現の差のあった16遺伝子を抽出した。この16遺伝子を用いて、stage II症例の再発の予測式をKNN法にて作成した結果、予測精度64%で再発の有無の予想が可能であった。次に予測に用いた16遺伝子の発現解析をQuantitative reverse-transcriptase polymerase chain reaction(RT-PCR)により検証した。この結果、予測に用いる8遺伝子を確定した。この遺伝子のRT-PCRによる発現により独立した24例をテストセットとして、予測式の検証を行った結果、予測の精度は63%であった。臨床現場での応用のためには、今後予測式の精度をさらに高める必要がある。
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