2010 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト正常胆嚢上皮と胆嚢癌におけるアクアポリンの役割解析
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21591770
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
塚田 一博 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 教授 (90171967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋田 裕 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 准教授 (30216072)
吉岡 伊作 富山大学, 大学病院, 助教 (30436430)
奥村 知之 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(医学), 助教 (10533523)
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Keywords | 予後 / 組織アレイ / 発癌 / 胆嚢癌 |
Research Abstract |
胆膵領域の上皮において発現が報告されているAQP1,AQP4,AQP8と、胃癌・大腸癌等で発現が報告されているAQP5に関して24例の組織アレイ(TMA1150)にて解析を行い、AQP1(22.2%)、AQP4(31.5%)、AQP5(82.4%)、AQP8(0%)の発現を認めた。2010年度においては、最近の症例(1997~2010年)51例に対し、新規に組織マイクロアレイを作成し、免疫染色にて網羅的にAQP1,4,5,8を解析した。発現の割合は、AQP1(41%)、AQP4(22%)、AQP5(59%)、AQP8(6%)であった。また、当科にて初代培養を行った胆嚢癌細胞株(TYGBK-1)を用い、AQP1~10の発現を解析し、RT-PCRにおいてもAQP5の発現が顕著であった。組織アレイの解析にて、AQP1,AQP5において、漿膜浸潤の有無とAQPの発現に関連を認めた。胆嚢癌におけるAQP発現は腫瘍進達度や漿膜浸潤との関係が示唆された。siRNAにて増殖および転移浸潤への関与を解析中である。一方、細胞バンク由来の胆嚢癌細胞株を含めた4株における薬剤感受性ではAQP5発現陽性の胆嚢癌細胞株(TYGBK-1)はゲムシタビン、5-FUに感受性を示しており、他の胆嚢癌細胞株(3株)との比較において、AQP5との関連を現在検証中である。今後チップマイクロアレイ解析にて、AQP発現と関連するmicroRNAを同定する。
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[Presentation] 胆嚢疾患におけるAquaporin5の発現について2010
Author(s)
関根慎一、嶋田裕,森山亮仁,小島博文,大澤宗士,北條荘三,渡邊智子,吉岡伊作,松井恒志,堀亮太,奥村知之,澤田成朗,吉田徹,長田拓哉,魚谷英之,塚田一博
Organizer
第8回日本消化器外科学会大会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2010-10-15
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