2010 Fiscal Year Annual Research Report
心臓移植後冠動脈病変に対するプロテオグリカン「デコリン」による遺伝子治療法の開発
Project/Area Number |
21591785
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川本 俊輔 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20400244)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田林 晄一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 名誉教授 (90142942)
井口 篤志 東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (90222851)
|
Keywords | 移植・再生医療 / 循環器・高血圧 / 細胞外マトリックス / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
平成21年春から夏にかけての新型インフルエンザの世界的流行により、ウイルスベクターなどの輸入手続きなどが極めて厳格になり、実験遂行に必要不可欠なアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターの入手が困難となり、初年度の研究計画に遅延が生じた。平成22年になり、ようやく米国Benaroya Research Institute at Virginia Mason研究所からのAAVウイルスベクターの供与・入手の目処が立ち、小動物(ラット)を用いた動物実験の開始に向けた準備を本格化させた。 学内動物実験施設へ申請するために、ラット異所性心臓移植実験および移植心臓グラフトへのウイルスベクターによるDecorin遺伝子(および対照群としてEGFP遺伝子)導入実験に関する実験プロトコールの作成および遺伝子組み換え実験プロトコールの作成を行った。 また小動物心臓移植実験に用いる手術機器(マイクロ持針器およびマイクロ摂子や、吻合用の9-0モノフィラメント糸)の準備をし、モック(模型)を使用して、それらの器具を用いた手技の練習を積み重ねた。 現在、遺伝子組み換え実験プロトコールおよび動物実験のプロトコールの申請中で、その承認待ちであり、本格的にラットを用いた異所性心臓移植実験やウイルスベクターを用いたDecorin遺伝子導入実験の開始には至っていない。両プロトコールが承認され次第、順次、動物実験および遺伝子導入実験を開始してゆく予定である。
|