2011 Fiscal Year Annual Research Report
自家蛍光観察システムを用いた新しい術中心筋モニターの開発
Project/Area Number |
21591788
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
山本 文雄 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00127474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 郁信 秋田大学, 医学部, 医員 (60444022)
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Keywords | 循環器・高血圧 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
開心術中に冠循環、心筋redox、さらには心筋エネルギー代謝の状態が無侵襲でかつvisualにリアルタイムに評価できれば、より早く問題点を検出し、迅速な対応が可能となり、手術リスクの軽減と成績向上が見込まれる。我々のグループは、NADH蛍光観測システムを開発し、臨床応用に向けて長年研究を続け、従来困難とされてきたlnvivOの計測にも成功した。今回、このシステムを発展させ、より鋭敏で鮮明なイメージが得られるようにNADH・FAD蛍光観測システムを改良し、心臓機能の評価法としての可能性を動物実験で評価した。これまでの研究で、二種類の励起によって得られる蛍光波長は緑色帯域であるために血中ヘモグロビンによる吸収を受け易く、そのため、観測できる蛍光強度は血管の分布の状況、血管内血液量の変化の影響を受け、得られた画像が心筋障害を適切に反映していないことが判明した。 FDA蛍光とNADH蛍光の強度は血液などによる蛍光吸収の不均一性の影響を受けるが、同じ蛍光波長の強度比(FAD/NADH)は不均一性の影響を受けにくい事を新たに確認することに成功した。さらに本研究では、自家蛍光強度比(FAD/NADH)を求め、血液などによる蛍光吸収の不均一性が補正し、リアルタイム画像処理の撮影に成功した。また、二波長励起光源の照明のムラや撮像フレーム条件などの開発システムの基本性能のついて、これまで評価を行ってきた。これまでの実験で、UVライトと発光ダイオードの50/秒の切り替えで観察出来ることが明らかとなってきた。これまで数ミリであった可視範囲を、ラット心臓程度までは可能とした意義は大きい
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Research Products
(1 results)