2009 Fiscal Year Annual Research Report
ラットでの大動脈弁狭窄症術後肥大心筋の治癒過程の研究:エプレレノン投与は有用か?
Project/Area Number |
21591806
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
小澤 英樹 Osaka Medical College, 医学部, 助教 (20277156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 慎太郎 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (20237811)
高井 真司 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (80288703)
星賀 正明 大阪医科大学, 医学部, 助教 (90309154)
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Keywords | エプレレノン / 大動脈狭窄解除 |
Research Abstract |
ラット大動脈狭窄モデル完成の準備実験として、Transverse Aortic Constriction(TAC)モデルとして確立されているマウスを用いた大動脈弓部の外科的狭窄による左心室肥大誘導モデルを完成させ、その心臓超音波検査、組織学的検査(Hematoxilin-Eosin(HE)染色、Picrosirius Red(PSR)染色)を行った。その結果、TAC後4週で左室短軸径短縮率は31.1±2.6%(TAC前)から27.1±2.0%へ低下し、左室壁厚は0.66±0.05mm(TAC前)から1.0±0.1mmへ増加、左室拡張末期径は3.6±0.34mm(TAC前)から4.0±0.15mmへ増加した。また組織学的検査ではSham群と比較し、微小血管数の増加と左室心筋繊維化の進行を認めた。さらに分子生物学的検査を加え、心室肥大の機序について究明を続けている。またその結果を踏まえ、現在、同方法をラットに応用しモデルを作成中である。手技についてはすでに完成されているものの、最適狭窄レベルおよび経過観察期間の検討に時間を要しており、完成には至っていない。今年度も引き続き、ラットでのモデル完成を目指し実験を続けていく。完成後、すみやかに比較検討試験に移行する予定である。
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