2010 Fiscal Year Annual Research Report
2型肺上皮再生と肺胞マクロファージ抑制を介した新しい急性肺障害治療法の開発
Project/Area Number |
21591810
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
土田 正則 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60293221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 博彦 新潟大学, 医歯学系, 助教
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Keywords | 肺障害 / 肺胞上皮 / 遺伝子導入 / HGF |
Research Abstract |
肺胞はI型肺胞上皮とII型肺胞上皮の2種類の細胞で構成されており、大型の薄いI型肺胞上皮が肺胞の97%を占めている。近年肺障害の際には肺胞でこのI型肺胞上皮が脱落すること、それを修復するためにII型肺胞上皮が腫大、I型肺胞細胞に変化することが知られてきた。I型肺胞上皮細胞が変性脱落し肺胞基底膜が露出すると、線維芽細胞が遊走し肺胞内線維化が進行すると考えられている。従ってこの肺胞リモデリングの過程でタイミングよくII型肺胞上皮細胞を誘導し線維芽細胞の遊走を抑制できれば重症呼吸不全を可逆性の病態として治療する可能性がある。 2型肺胞上皮細胞の早期誘導が可能かどうかを検討するため 2型肺胞上皮細胞の早期誘導の可能性を検討:セルライン化されたコマーシャルのラット気道上皮細胞を用いてHepatocyte growth factor (HGF), Epdermal Growth Factor (EGF)の増殖促進因子の存在下に細胞培養し気道上皮の増殖,成長が促進可能か否かを細胞増殖能,形態学的検討を行なった。 サイトカイン不添加群、HGF添加群、EGF添加群の3群を48時間培養で比較したところ 細胞増殖、細胞の生存率ともHGF添加群、EGF添加群、サイトカイン不添加群の順に高値であった。 購入した遺伝子導入装置を用いてHGF導入実験を行い、セルラインのラット上皮細胞にHGFが 導入できるところまで確認した。生体に導入する因子を決定し、培養下では導入可能なことが判明した。
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