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2011 Fiscal Year Annual Research Report

クロム酸塩に暴露したヒト肺癌におけるDNA二本鎖切断を修復する遺伝子の異常の検討

Research Project

Project/Area Number 21591815
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

近藤 和也  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10263815)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 滝沢 宏光  徳島大学, 病院, 講師 (90332816)
中川 靖士  徳島大学, 病院, 助教 (80380103)
Keywords肺癌 / クロム酸塩 / マイクロサテライト不安定性 / MRE11 / RAD50
Research Abstract

私たちは、クロム酸塩に暴露したクロム工場労働者に発生した肺癌(ヒトクロム肺癌)では、microsatellite instability(MSI)は高頻度であることを報告し、DNA double strand breakのDNA修復蛋白MRE11には、イントロン4のpoly(T)11(チミンが11個並ぶ)領域があるので、この領域の遺伝子異常の有無を検索した。H21年度は、この領域をdirect sequencing法にて塩基配列を検討した。クロム肺癌において、3例には異常を認めなかったが、2例はpoly(T)が10,9個と短縮していた。H22年度は、症例数が多いため、キャピラリーDNAシーケンサー(ABIプリズム3100のgene scan)を用いて、fragment解析にて、poly(T)の欠損を検討した。クロム肺癌において、28例中7例(25%)にpoly(T)11の欠損を認めた。H23年度は、非クロム肺癌(クロム酸塩に暴露していない肺癌)について、poly(T)の欠損を検討した。25例中1例(4%)にpoly(T)11の欠損を認めた。クロム肺癌が、MRE11のpoly(T)11領域の遺伝子異常を有意に多く認めた(p=0.033,カイ2乗検定)。クロム肺癌のMRE11の異常は、7例全てpoly(T)1個の欠損であり、2個以上の欠損を認める症例は認めなかった。MSI症例18例中4例(22%)にpoly(T)の欠損を認めた。一方、Microsatellitestable症例10例中3例(30%)にpoly(T)の欠損を認め、両者間にpoly(T)欠損の頻度の差を認めなかった。クロム肺癌で、この領域の異常は非クロム肺癌より有意に多いが、MRE11蛋白の発現が低下し、DNA doublestrand breakのDNA修復の機能に破綻をきたしているかどうか、検討するため、MRE11の蛋白発現を免疫染色にて検討している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] クロム酸塩に暴露したヒト肺癌におけるdsDNAの切断を修復するDNA修復遺伝子の異常の検討2011

    • Author(s)
      白石真理子、近藤和也, 他
    • Organizer
      第52回日本肺癌学会総会
    • Place of Presentation
      大阪市(大阪国際会議場)
    • Year and Date
      2011-11-03

URL: 

Published: 2013-06-26  

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