2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591821
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
彦坂 雄 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 臨床研究医 (90534769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 智紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40315883)
佐佐木 秀文 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00336695)
森山 悟 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (50551264)
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Keywords | 免疫学 / 胸腺 / 自己寛容 / RANKL |
Research Abstract |
近年、胸腺髄質形成に、正の選択に伴って胸腺細胞に発現するRANKLが必須のシグナルである事が、明らかとなってきている。一方で、現在ヒトにおいて、癌の骨転移抑制、関節リウマチや骨粗鬆症に対し、RANKLヒトモノクローナル抗体Denosumabが臨床応用されているが、RANKLシグナルを阻害する事で、胸腺髄質の低形成、さらには、自己寛容の破綻が危惧される。本研究では、野生型マウスにRANK-Fc蛋白を経静脈投与を行い、胸腺の組織解析およびFACS解析を行い、胸腺髄質への影響を明らかにしたい。 まず、RANK-Fcキメラ蛋白の遺伝子導入を行ったBW5147細胞を培養し、培養上清中のRANK-Fc抗体を回収し、プロテインAを用い精製した。得られたRANK-Fc蛋白をSDS-PAGEにて目的の蛋白であることを確認した。 次に、6~8週齢のB6野生型マウスにRANK-Fcを経静脈的に投与した。コントロールとして、PBSもしくはヒトIgG抗体を投与する群も準備した。RANK-Fc抗体の投与量および回数は100μgまたは50μgを投与し、1週間後に2回目の投与を行った。さらに1週間後に胸腺の解析を行った。マウスから胸腺を摘出し、酵素処理を行い、胸腺ストローマ細胞のFACS解析を行った。mTECの頻度および数をコントロール群と比較したが、有意差は、認められなかった。現在、実験の再現性の確認、投与量、解析時期についての検討、胸腺の組織解析を行っている。
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