2011 Fiscal Year Annual Research Report
MR拡散協調と水分子輸送関連遺伝子解析による肺癌悪性度の研究
Project/Area Number |
21591828
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
薄田 勝男 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00324046)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 善道 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50271375)
的場 宗孝 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (90288308)
佐川 元保 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70292274)
佐久間 勉 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90215674)
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Keywords | 肺癌 / Magnetic Resonance Imaging(MRI) / 拡散強調画像 / FDG-PET / ADC(Apparent diffusion coefficient) / SUV max / 画像診断 / 正診率 |
Research Abstract |
・肺癌例での原発病変の検出能およびリンパ節転移の正診率は、MR拡散強調画像がPET-CTより優れていることが判明した(Usuda K,et al.Ann.Thorac.Surg.91:1689-1695,2011)。それによると、拡散強調画像による肺癌原発巣の検出は97%と、PET-CTの86%に比較し有意に良好であった。拡散強調画像による肺癌のN因子の正診率は81%と、PET-CTの71%に比較し良好な傾向があったが有意とはいえなかった。リンパ節転移陽性病変に対する拡散強調画像の感度は75%と、PET-CTの48%に比較し有意に良好であった。リンパ節転移陰性病変に関する拡散強調画像の特異度は99%と、PET-CTの97%と同様であった。リンパ節転移の有無に関する拡散強調画像の正診率は95%と、PET-CTの90%に比較し有意に良好であった。拡散強調画像のADC値とPET-CTのmaximum standardized uptake value(SUV max)との間には、弱い逆相関関係が判明した。 ・胸部の悪性病変のAD)C値(1.27±0.35×10^<-3>mm^2/sec)は、良性病変のそれ(1.66±0.58×10^<-3>mm^2/sec)に比較し有意に低値であった。胸部の悪性病変のSUVmax値(6.84±6.13)は、良性病変のそれ(3.89±4.04)に比較し高値であったが有意とはいえなかった。肺癌のADC値(1.27±0.33×10^<-3>mm^2/sec)は、良性病変のそれに比較し有意に低値であった。肺癌のSUVmax値(6.74±6.06)は、良性病変のそれに比較し高値であったが有意とはいえなかった。胸部病変に対する拡散強調画像の感度・正診率は、PET-CTのそれらに比較し有意に良好で、特異度は同様であった。拡散強調画像による胸部の病変の良悪の診断では、拡散強調画像はPET-CTより優れていた(Chest投稿中)。 ・肺癌例における拡散強調画像のsignal intensity and distributionは、癌組織の癌細胞量および分布を表していることが判明し報告した(Clinical Imaging:in press)。 ・拡散強調画像のADC値は、腫瘍の細胞密度(tumor cellular density)とCD31で表現される血管新生因子と有意な関連があることが示され報告した(J Kanazawa Med Univ 2011:in press)。
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Research Products
(5 results)