2009 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌における発癌過程の腫瘍不均一形成に関する因子の解析
Project/Area Number |
21591831
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
浦本 秀隆 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 医学部, 講師 (90389445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安元 公正 産業医科大学, 医学部, 教授 (30150452)
小野 憲司 産業医科大学, 医学部, 助教 (40369062)
重松 義紀 産業医科大学, 医学部, 助教 (10546469)
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Keywords | EGFR / lung cancer / heterogeneity |
Research Abstract |
【背景】肺癌の死亡数が増加し、悪性腫瘍の中で第1位である理由はその治療抵抗性にある。その攻撃性の理由は腫瘍不均一である。つまり、一定の治療法では特定の均一な癌細胞は奏功するが癌組織が本来不均一な悪性化集団であるため、治療抵抗性の細胞が増殖する。したがってこの腫瘍不均一形成に関する知見が今後の治療法の開発に繋がると考えられる。複雑な腫瘍不均一形成の成因をすこしずつ紐解くにはどうすればよいか?我々は以前、個別化医療の観点からEGFR tyrosine kinase inhibitor(TKI)の奏功と遺伝子変異の関係、初期耐性、獲得耐性に関する知見を報告してきた。しかし、たとえば獲得耐性に関する遺伝子変異のEGFR T790Mを有する細胞がどの程度、いつ、感受性変異細胞に混入すれば臨床的に耐性を呈するかなどは不明である。実際、病態が進行した症例にT790Mを認めない症例、また耐性後、再投与により効果を認めるといった現象を臨床の現場で経験する。本研究は薬剤感受性と耐性の変異の相互関係における分子機構の解明を通してheterogeneity(腫瘍不均一性発癌)の成因に関する知見を広げることを目的とした。これらの知見は単に表裏一体の感受性や耐性機構を説明するだけでなく、次世代のEGFR-TKIの開発へと繋がると推測される。 【方法】EGFR可視化遺伝子導入細胞の確立(in vitro)を目的として、当科樹立肺癌細胞株におけるEGFRの発現の確認とEGFR発現プラスミドを作製中である(wild type, 19deletion, L858R, 19deletion+T790M, L858R+T790Mのplasmid DNA)。今後発現を確認し、肺癌細胞株への遺伝子導入と安定発現株の樹立、さらにそれぞれの共培養実験の腫瘍増殖能の測定とEGFR-TKIに対する薬剤抵抗低の獲得と混合比の関係の検討する予定である。
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Research Products
(10 results)