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2011 Fiscal Year Annual Research Report

軸索再生阻害因子の抑制による顔面神経再生の誘導

Research Project

Project/Area Number 21591838
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

谷口 理章  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (60346195)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 甲村 英二  神戸大学, 医学研究科, 教授 (30225388)
近藤 威  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (50273769)
Keywords顔面神経 / 軸索再生阻害因子 / プロテオグリカン / コンドロイチナーゼ
Research Abstract

前年度までの検討で、顔面神経切断後の神経機能回復が急性期にコンドロイチナーゼ注入により促進されることが示唆されたが、その程度は依然正常側の10%強と不十分であることから、コンドロイチナーゼ投与を0.1から1.0Uに増量して検討した。その結果、第3週目までに鼻毛運動の回復は20%弱に達した。しかしそれ以降の回復は極めて軽度で、またコンドロイチナーゼ非処理群でも7週目以降までの慢性期に20%弱の回復傾向を認めたことから、コンドロイチナーゼの損傷神経内への投与が顔面神経回復の早期化を来たすものの、慢性期での最終的な運動の有為な回復に寄与していない可能性が示唆された。一方で慢性期での組織学的検討では、コンドロイチナーゼ処理群でGAP43陽性の再生神経数は増加している傾向が認められた。これより神経損傷時のコンドロイチナーゼ投与は、その再生をうながすものの、機能的な神経筋単位の再構築に結びついていないと考えられる。
近年、ラットにおけるwhisker padのマッサージが顔面神経切断・再縫合後の効果的な神経筋単位の再構築を促し、著明な機能回復をもたらすとの報告がなされた。これより、コンドロイチナーゼ処理した群にwhiske rpadのマッサージを加えることでリハビリテーション効果を上乗せし、更なる機能回復が得られるかを検討中である。急性期においては、マッサージ単独あるいはコンドロイチナーゼ処理単独群と比較して、両者を組み合わせたモデルにおいて早期の有為な機能の回復を認めている。現在、慢性期の評価を行い、GAP43染色による組織学的検証を追加しているところである。

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Published: 2013-06-26  

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