2010 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト神経幹細胞をモデル細胞として応用したグリオーマ幹細胞標的薬の開発
Project/Area Number |
21591888
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Research Institution | National Hospital Organization Osaka National Hospital Institute for Clinical Reserch |
Principal Investigator |
金村 米博 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センターEBM先進医療研究開発部・再生医療研究室, 室長 (80344175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正札 智子 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センターEBM先進医療研究開発部・幹細胞医療研究室, 室長 (40450895)
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Keywords | 脳神経疾患 / 薬剤反応性 / 癌 / グリオーマ幹細胞 |
Research Abstract |
1. 手術摘出標本から樹立したグリオーマ幹細胞の細胞特性解析 Glioblastoma手術摘出標本からneurosphere法を使用してグリオーマ幹細胞の樹立を試み、in vitroで3カ月以上sphere形態を維持して増殖可能な細胞株(glioma derived cell : GDC)を3クローン(GDC21、GDC36, GDC40)樹立した。GDCの特性解析として、各GDCからゲノムDNAを抽出し、Genome-Wide Human SNP Array 6.0(アフィメトリクス社)を用いたコピー数変異(CNV)解析を実施した。その結果、GDCにはグリオーマで同定されている複数のCNVが存在することが確認された。また、NOD-scidマウスへの脳内移植において腫瘍形成能を有することが確認され、GDCはグリオーマ幹細胞としての条件を満たす細胞であることが明らかになった。さらに正常神経組織由来神経幹細胞(NSC)を対照細胞に使用して、前年度同定したレクチン、および抗ABCトランスポーター抗体を用いたフローサイトメトリー解析を行い、GDCとNSCにおいてこれらマーカーの発現に差異があることを明らかにした。 2. 正常ヒト神経幹細胞およびグリオーマ幹細胞様細胞に細胞毒性を持つ候補化合物のスクリーニング NSC(2クローン)、GDC(3クローン)を対象に、96ウエルプレートを用いて、細胞増殖率評価(生細胞内ATP計測法)および細胞毒性評価(培養上清中LDH計測法)を用いてテモゾロミドならびにACNUを含む19種類の化合物とインターフェロンβの合計20種類の薬剤の作用を評価し、IC50値を算出した。その結果、GDCとNSCは多くに薬剤に対して類似の反応性を示すことが明らかになった。
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[Journal Article] Transplantation of Galectin-1-Expressing Human Neural Stem Cells Into the Injured Spinal Cord of Adult Common Marmosets.2010
Author(s)
Yamane J, Nakamura M, Iwanami A, Sakaguchi M, Katoh H, Yamada M, Momoshima S, Miyao S, Ishii K, Tamaoki N, Nomura T, Okano HJ, Kanemura Y, Toyama Y, Okano H.
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Journal Title
J Neurosci Res
Volume: 88
Pages: 1394-1405
Peer Reviewed
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