2010 Fiscal Year Annual Research Report
上位頚椎固定術の力学的妥当性及びそのスクリュー強度の解析
Project/Area Number |
21591901
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
水谷 潤 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (70326156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鐙 邦芳 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00159419)
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Keywords | 環椎外側塊スクリュー / 生体力学 |
Research Abstract |
我々が今まで明らかにしてきた成果をもとに、環椎外側塊スクリューを用いた環軸椎固定術の臨床応用を開始し、すでに50例以上の症例を重ねている。基礎的データから得られた成果同様、経後弓刺入スクリューの方が外側塊直接刺入法に比べて良好な成績、すなわち、骨癒合率、術中出血量、術後神経根障害において後弓刺入法が有意に良好な成績であった。また、トランスバースコネクターを使用するかいないかを臨床応用例で検討したところ、トランスバースコネクターを使用した方が、短期に骨癒合が得られることが明らかとなった。加えて、我々が考案した後弓のみにスクリューを刺入する後弓スクリュー法の臨床応用も徐々にではあるが、症例数を着実に増やしており、短期成績ではあるが良好な結果を得ている。 外側塊直接刺入法で刺入したスクリューのうち、uni-cortical 法で刺入、つまり、刺入手前側の骨皮質のみ貫通させる刺入法を行った場合、外側塊の骨密度とスクリュー引き抜き強度との間に相関があることを見いだした。 CT解析による、頚椎骨密度解析は、データ抽出の標準化作業を見直し、データを鋭意集積中である。
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