2009 Fiscal Year Annual Research Report
培養骨髄細胞移植による骨再生技術の確立-ストレス刺激培養法の有用性の検討-
Project/Area Number |
21591915
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鬼頭 浩史 Nagoya University, 医学部附属病院, 講師 (40291174)
|
Keywords | メカニカルストレス / 骨髄間葉系細胞 / 骨芽細胞分化 / HIF 1α / 細胞培養 / VEGF / 骨組織再生 |
Research Abstract |
ラットの大腿骨より骨髄細胞を採取し、骨形成誘導培地で培養したP2の細胞5×10^5~1×10^6個をコラーゲンゲルに包埋して3日間三次元培養を行った後、15%の伸展/圧縮ストレスを24時間加えた。メカニカルストレスは1Hzの周期的伸展(dynamic stretch : DS)と周期的圧縮(dynamic compression : DC)、一定の静的伸展(static stretch : SS)と静的圧縮(static compression : SC)の4種類に分類した。hypoxia inducible factor 1α(HIF 1α)を介した骨芽細胞分化を評価するため、そのターゲット遺伝子といわれているvascular endothelial growth factor(VEGF)の発現を骨芽細胞分化の指標であるalkaline phosphatase(ALP)とともに測定した。 培養上清中のALP活性はDS群とDC群でコントロールと比較して有意に増加していた。HIF 1αのmRNA発現はDC群で上昇しており、核内のHIF 1αの蛋白量はDS群、DC群、SS群で上昇していた。一方、VEGFはmRNA、蛋白ともにコントロールと比較して有意な差を認めなかった。周期的メカニカルストレスの負荷により、HIF 1αの発現が促進してALP活性が上昇したが、VEGFの発現に明らかな影響は及ぼさなかった。今後、骨芽細胞分化に関与するHIF 1αの下流の因子につき、検討する必要がある。
|
Research Products
(8 results)