2009 Fiscal Year Annual Research Report
石灰化をともなうナノ粒子の各種関節疾患発生への関与に関する研究
Project/Area Number |
21591950
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
弦本 敏行 Nagasaki University, 医歯薬学総合研究科, 教授 (60304937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 裕幸 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30107677)
米倉 暁彦 長崎大学, 病院, 助教 (20380850)
梶山 史郎 長崎大学, 病院, 助教 (90418822)
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Keywords | 関節液 / 変形性関節症 / 関節リウマチ |
Research Abstract |
組織の石灰化はヒトに生じる多くの疾患のみならず、加齢現症そのものの背景に大きく関与している。しかし、そのメカニズムに関してはいまだ解明が進んでいないのが現状である。本研究の目的は、各種関節疾患罹患患者の膝関節液におけるcalcifying nanoparticleの出現頻度と分布、疾患別特性を解明し、その患者背景の特徴をも明らかにすることである。 平成21年度は研究実施計画に基づき、各種関節疾患罹患関節および健常者から同意を得て検体(関節液)を採取した。検討対象は以下のとおりである。 第I群;人工膝関節全置換術の適応となるリウマチ性膝関節症患者(2名) 第II群;人工膝関節全置換術の適応となる変形性膝関節症患者(7名) 第III群;外傷後の膝関節靱帯再建術の適応となる若年健常者(5名) 関節液は無菌操作で遠心分離処理後、-20℃冷凍保存とした。 これらのサンプルのうち各群より代表例1例、合計3例を任意に抽出し、それらの関節液用いて方法(Biosensor解析のための試料作成)に基づき試料を作成した。 これらの試料に対して走査電顕像を取得、さらに元素分析を実施してパイロットスタディとした。 また、変形性関節症に対する基礎データ解析、情報収集のため、平成21年9月13日~16日にカナダ国モントリオールで開催されたOsteoarthritis Research Society Intenational 2009に参加した。
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