2009 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄虚血モデルにおける性差および性ステロイドの意義・役割と臨床応用
Project/Area Number |
21591970
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
飯田 宏樹 Gifu University, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30159561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 真美 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (80350859)
土肥 修司 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80136952)
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Keywords | 脊髄虚血 / 性差 / 性ステロイド / 対麻痺 / 脊髄保護 |
Research Abstract |
本年度は脊髄虚血におけるリモートプレコンディショニング(短時間上下肢虚血)と性ステロイド(エストロジェン)投与の脊髄保護作用を比較するために下記実験を行った。日本白色ウサギを対象として,静脈路を確保後,ペントバルビタールの静脈内投与で麻酔を維持し,終末呼気炭酸ガス分圧を35-40mmHgに維持するように酸素加空気にて調節呼吸を行った。腎動脈分岐部直下において大動脈周囲にクランプ用テープを設置した。脊椎椎弓切除を行い、脊髄組織酸素分圧測定用プローブを脊髄内に穿刺固定した。先ず、大動脈遮断前に、予め上下肢においてターニケットを用いて一過性の虚血負荷(20分)行った後に、腎動脈分岐部直下において大動脈遮断を20分間行った。その後遮断解除して再灌流を行い,大動脈遮断直後,大動脈遮断20分後,遮断解除0,2,5,15,30,60分後に脊髄組織酸素分圧の変化を測定した。上下肢の一過性虚血負荷によるリモートプレコンディションイングによって、脊髄組織酸素分圧の減少は減弱され、その効果はATP-sensitive K channel拮抗薬であるグリベンクラミドで拮抗された。次に、同様のモデルを用いて、性ステロイド(エストロジェン;17β-エストラジオール20μg)と脊髄虚血前に投与することにより、リモートプレコンディションイングでみられた脊髄組織分圧の低下抑制作用と同様の効果がみられるか検討した。エストロジェンによって、脊髄組織酸素分圧の減少は減弱され、性ステロイドがリモートプレコンディションイングと同様の脊髄保護効果を持つ可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)