2009 Fiscal Year Annual Research Report
心室肥大におけるVIP受容体の機能解明と遺伝子治療の検討
Project/Area Number |
21591981
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
渡辺 至 Yokohama City University, 医学研究科, 客員研究員 (20534142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 祐介 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80433192)
川上 裕理 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 助教 (90407958)
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Keywords | 心肥大 / VIP / PACAP / プラスミドベクター / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
VIP, /PACAP、及びVIP/PACAP受容体の心肥大発症における機能、冠動脈におけるVIPによる弛緩反応のメカニズム、それらの心肥大による影響を検討している。右心肥大治療法開発のため、以下の様に右室肥大、左室肥大ラットモデルを用い検討している。 1)ラット肺高血圧モデル作成;モノクロタリン投与4週間後に右室圧上昇、右心肥大を確認し、モデルは確立している。 2)Western blot analysis、 ELISAより肺高血圧ラットの心臓組織中のVIP受容体VPAC1、 VPAC2、 PACAP受容体PAC1、 p53, VEGFの発現量の定量を行った。肥大右室においてVPAC2, PAC1は発現が亢進していたが、VPAC1は不変であった。左室のVPAC1, 2, PAC1発現量は不変であった。またmRNAもprotein発現と同様の傾向であった。 現在、発現のlocalizationを免疫組織染色で検証している。 これまで結果よりVIP, PACAP発現減少に対し代償的VPAC2, PAC1が増加していると推定し、VIP, PACAP補充による実験的治療を計画している。VIP,またはPACAP発現プラスミドベクターの大腿筋への導入を検討である。
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