2011 Fiscal Year Annual Research Report
ラット前脳虚血モデルにおけるプロピルガレートの脳保護効果に関する研究
Project/Area Number |
21591984
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
河野 安宣 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90423920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 昌彦 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (60275328)
井上 聡己 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (50295789)
古家 仁 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70183598)
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Keywords | 脳虚血 / ラット / ガレート / 低酸素誘導因子 |
Research Abstract |
心停止、周術期低血圧・低酸素などによる虚血性脳障害の発生は未だ大きな問題である。患者自身の虚血耐性獲得法や治療的手段の確立が重要である。虚血耐性獲得の一手段として、あらかじめ軽度の虚血負荷を与える手法が知られている。この虚血耐性獲得のメカニズムとして低酸素性誘導因子(HIF-1)の関与が報告されている。また、n-propyl gallate(nPG)が非低酸素状態であってもHIF-1を蓄積させることを発見した(連携研究者・広田喜一による)。nPGの投与により虚血耐性獲得に作用するという仮説をたて、nPGの脳保護効果と、そのメカニズムを明らかにする目的で以下の研究を計画し実施した。 1)n-PGの投与によるラット脳でのHIF-1の蓄積およびdownstreamの蛋白・遺伝子の発現変化についての検討 n-propyl gallateの投与量を30mg/kg、100mg/kg、300mg/kgとしvehicle群を加えた4群にラットを無作為に割り付けた。n-PGの投与は腹腔内投与で4日間施行し、4日目に断頭し、脳組織を採取し蛋白量測定、遺伝子発現の定量を行った。.蛋白量はエライザ法及びウエスタンブロット法にて測定し、遺伝子発現の定量はRT-PCR法を用いて行った。結果、HIF-1αの下流のタンパクであるVEGF、EPOに関して100mg/kg投与群で最も発現量が高かった。nPG投与により、HIF-1αが脳組織で発現している可能性が示唆された。 英文論文として「Resuscitation」へ投稿しpublishされました
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究結果について、国際学会での発表を行い英文論文としてまとめ投稿することができました。
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Strategy for Future Research Activity |
n-propyl gallateの脳保護効果に及ぼす影響として、虚血の程度や条件などと脳保護効果の関連性について、さらなる検討を行う予定である
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Research Products
(1 results)