2009 Fiscal Year Annual Research Report
スタチンによる血管内皮傷害に対する急性期改善作用機序の解明
Project/Area Number |
21591986
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
瀬藤 容子 Wakayama Medical University, 医学部, 助教 (30433353)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 幸志 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (30204077)
|
Keywords | 糖尿病 / スタチン / 血管内皮細胞 / 一酸化窒素 |
Research Abstract |
実験動物は以下の2種を用いる 1) 自然発症2型糖尿病ラット(OLETF rat ; Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty rat) 2) コントロールラット(LETO rat ; Long-Evans Tokushima Otsukarat) 標本の準備:それぞれのラットをハロタンで麻酔した後、断頭致死させる。開胸後胸部大動脈を摘出し、4℃に冷却したクレブスリンゲル液の中で血管内皮を傷害しないように細心の注意を払いながら、周囲の結合組織および脂肪を除去する。幅3mmの輪状標本を作製し以下の実験に用いる。 等尺性張力測定によるスタチン急性投与による内皮依存性弛緩反応の測定 1) 標本を酸素95%+炭酸ガス5%で飽和した37℃のクレブス液中に至適静止張力下に懸垂し、等尺性張力変化を測定する。フェニレフリン(10^7M)で前収縮させた標本にアセチルコリン(10^9-10^<-5>M)の累積適用を行い、内皮依存性弛緩反応を観察する。これらの測定には当該研究室が現有する圧トランスデューサー、アンプ、記録計を使用する。 2) シンバスタチン(10^<-6>-10<-4>M)をフェニレフリン収縮の0-60分前に前処置した標本を用いて、アセチルコリンによる弛緩反応を観察する。 【結果】糖尿病発症ラットは、コントロールラットに比べ内皮依存性弛緩反応は低下していた。しかし、スタチンの前処置にてその低下は減弱した。
|