2012 Fiscal Year Annual Research Report
脳内神経ネットワークからみた吸入麻酔薬の情報伝達と作用機序に関する研究
Project/Area Number |
21591988
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
西村 欣也 順天堂大学, 医学部, 教授 (80164581)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 秀宣 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90265992)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 吸入麻酔 / 電気生理 / 線状体 / セボフルラン / GABA受容体 / Tonic GABA電流 |
Research Abstract |
近年,発達脳に対する麻酔薬の影響が懸念され,社会的にもその関心が高まっている.24年度は吸入麻酔薬による導入期にみられる「興奮期」の発現解析に加え,日齢に伴う発達過程への吸入麻酔薬:Sevofluraneの影響を領域外シナプスより提供されるtonic GABA電流の変化により検討し,GABA電流を中心とした吸入麻酔薬の作用機序についても検討した.実験では日齢(P)3~35日のマウス脳スライスを作成し,大脳基底核線条体:Medium spiny neuron(MSN)からwhole-cell patch clamp法を用いて細胞内電流を測定した.電圧は0mV固定し人工脳脊髄液に灌流.その後picrotoxin添加によりtonic GABA電流を得た.またAmbient GABAの効果を検討するためにGABA transporter(GAT)の BlockerであるNO-711を添加してその影響を観た.その結果Sevofluraneの添加によりP3~P35で線条体MSNにおいてtonic GABA 電流が記録され,日齢を経るに従い大きくなりP28で平衡状態に達した.また全日齢を通じてtonic GABA電流の増強が観られたが,その度合いに日齢間で差は見られなかった.このように sevofluraneによりtonic GABA電流が増強されることから,吸入麻酔薬の作用機序としてtonic GABA電流の関与が強く示唆された.またGAT Blockerの添加によりtonic GABA電流が増強していたことからsevofluraneは内因性GABAに反応することが考えられた.これら結果を踏まえると,今回の実験から発達過程におけるGABA-A受容体サブユニットの構成変化にSevofluraneがtonic GABA電流を介して“脳抑制系機能”に強い影響を与えるように思われた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)