2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591999
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石川 輝彦 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (30272305)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯野 史朗 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (80212968)
|
Keywords | 気道評価 / 気道管理 / アルゴリズム / カフリークテスト |
Research Abstract |
1.気道評価の標準化に関する研究 気道管理困難を示唆する因子は、多数報告されている。そのうちベッドサイドで行われる低侵襲の理学的な所見で気道管理困難を予測するのはそのどれもが限界があることがわかった。すなわち、特異度は比較的保たれているものの、感度が低く予期せず気道管理困難に遭遇することがある。これを解決するには、ひとつにはより侵襲の高い咽頭内視鏡、CT・セファログラムなどのX線撮影がある。しかしながら、これらの検査の原則は、すでに気道管理困難がある程度予測された患者を対象に行うべきものである。したがって、これらの予測因子の使用方法としては、特異度が比較的保たれていることを生かし、気道管理困難が予測されたとき、万全の準備のもと気道管理にあたるのを原則とするのはもちろんとして、感度が低いので陰性でも油断しない、という方針が適切と結論できた。抜管の可否を予測するカフリークテストも基本的には同様性格をもつためか、再挿管・気管切開となる確率は極めて低いので高リスク群に対して行うべきと考えられる。 2.気道管理の標準化に関する研究 従来当施設にある気道管理アルゴリズムを改良した。改良の要点は、気道管理においてつねに換気が十分か否かを意識するアルゴリズムとした。この成果の一部は日本麻酔科学会第58回学術集会で発表するとともに、内外の意見をとりいれJSA気道管理ガイドラインのプロトタイプとして、同学会に提出している。しかしながら、その有用性に関する検証は、その方法論に難点があり実施に踏み切れていない。とくに多施設で大規模な検証を行うことが重要であると考えている。
|