2011 Fiscal Year Annual Research Report
血管粘弾性インデックスによる鎮痛モニタリングシステムの開発
Project/Area Number |
21592012
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
佐伯 昇 広島大学, 病院, 助教 (30325170)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河本 昌志 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40127642)
中村 隆治 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70423366)
|
Keywords | 鎮痛モニタ / 血管緊張度 / 自律神経 / 循環管理 / 心拍変動 |
Research Abstract |
従来、さまざまな侵害刺激に応じ血圧、血管容積脈波が変化することが知られていたが、両者とも多くの要素に影響を受けるため、必ずしも侵害刺激の指標といえない場合がある。 本研究は"血管粘弾性インデックスの周術期の鎮痛モニタとしての有用性を明らかにすること"、を目的とし、血管の粘弾性(剛性・粘性・慣性)の測定・評価を行っている。 これまで、 1)最大級の周術期の侵害刺激(気管挿管)において、血管粘弾性は血管容積脈波よりも鋭敏に反応することをHiroshima journal of medical sciences誌に発表した。 2)また、on-lineで血管粘弾性と心拍変動解析の計算・表示が可能である測定システムを確立し、その有用性をMedical&biological engineering&computing誌に発表した。 今年度は、 鎮痛モニタの構築において重要と考えられる"鎮静"について、大脳皮質・皮質下のモニタとしてBIS(bispectral index)・AEP(auditory evoked potential)、さらに自律神経機能のモニタとして、心拍変動解析(HRV)を行った。その結果、全身麻酔導入後の気管挿管による侵害刺激(痛み刺激)において、BISやHRVでは変化は捉えられなかったが、血管粘弾性インデックスは有意な変化を示したことよりその有用性を示すことが分かった。この成果は時間医学研究会で発表しており、現在論文作成中である。
|
-
[Journal Article] 箔状圧電センサを利用した血管粘弾性インデックスの非観血モニタリング2011
Author(s)
丸山大海, 平野陽豊, アブドゲニ・クトゥルク, 辻敏夫, 福田修, 上野直広, 鵜川貞二, 中村隆治, 佐伯昇, 河本昌志, 吉栖正生
-
Journal Title
電気学会論文誌C部門
Volume: 131
Pages: 1518-27
Peer Reviewed
-
[Journal Article] Noninvasive Estimation of Arterial Viscoelastic Indices Using a Foil-type Flexible Pressure Sensor and a Photoplethysm ogram2011
Author(s)
Hirano H, Maruyama H, Kutluk A, Tsuji T, Fukuda O, Ueno N, Ukawa T, Nakamura R, Saeki N, Kawamoto M, Yoshizumi M
-
Journal Title
International Journal on Electrical Engineering and Informatics
Volume: 3
Pages: 498-515
Peer Reviewed
-
-
[Presentation] 光電容積脈波を利用した対数線形化末梢血管粘弾性インデックスの提案2011
Author(s)
平野博大, 堀内徹也, 丸山大海, 平野陽豊, Kutluk Abdugheni, 辻敏夫, 鵜川貞二, 中村隆治, 佐伯昇, 吉栖正生, 河本昌志
Organizer
ロボティクス・メカトロニクス講演会2011
Place of Presentation
岡山市
Year and Date
20110526-20110528
-
[Presentation] 箔状圧電センサを利用した血圧脈波の計測-足背動脈波計測と血管粘弾性インデックスーの推定-2011
Author(s)
平野陽豊, 丸山大海, Kutluk Abdugheni, 辻敏夫, 福田修, 上野直広, 鵜川貞二, 中村隆治, 佐伯昇, 河本昌志, 吉栖正生
Organizer
ロボティクス・メカトロニクス講演会2011
Place of Presentation
岡山市
Year and Date
20110526-20110528
-
[Presentation] 血管粘弾性インデックスによる指タップ運動中の自律神経活動評価2011
Author(s)
平野博大, 小松雄亮, 堀内徹也, 平野陽豊, 栗田雄一, 鵜川貞二, 神鳥明彦, 島圭介, 中村隆治, 佐伯昇, 河本昌志, 吉栖正生, 佐古田三郎, 辻敏夫
Organizer
第44回日本人同工学会中国四国支部大会
Place of Presentation
下関市
Year and Date
2011-11-26
-
-
-