2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592032
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
納谷 幸男 帝京大学, 医学部, 教授 (40334213)
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Keywords | 内視鏡 / 腹腔鏡 / CT画像 / 3D画像 / 画像合成 |
Research Abstract |
1昨年まで所属したフロンティアメディカル工学研究開発センターでは、通常の白色光を分尭レ、任意の波長の光で表示する分光内視鏡の研究を行ってきた。この技術を用い、腫瘍やその周囲の粘膜の変化を抽出し、表示することができれば、経尿道的膀胱腫瘍切除の際め切除マージンの確認や、削りきれているかの判断に役に立つものと考える。膀胱腫瘍周囲の粘膜における血管走行の変化の表示が可能となり、随伴する上皮内癌の鑑別に役に立つかを検討中であるが、個々の症例に応じ、適切な条件が違うため、未用にあたり、時間を要しているのが現状である。 複数のソフトで作成した画像を重ねて表示するソフトを開発しこれを用いた腹腔鏡手術のナビゲーションが可能となったことは昨年も実績でも報告したが、その成果はJournal of Endourologyにアクセプトされ、論文化され、日本泌尿器科内視鏡学会の学会賞を授与された。この方法のメリットはwindowsPCがあれば、そのほかに新たなハードを必要とせず、安価に簡単にかつ術者自身がその場で滅菌パックでつつんだワイヤレスマウスにて合成するため、ほしい時にすぐほしい形で画像を得ることができることである。画像そのものはこのワークステーション上で作ったものを用いるか、DICOM-ソフトでPC上で合成するかは任意である。また前立腺肥大症の薬物治療において、内視鏡画像を用い、尿路の3D画像を用いて評価することを試み、その成果を海外の学会で発表し、現在、論文を2編投稿中である。また、このソフトに加え、形態とその抵抗より、尿の流れをシュミレーションするソフトを開発し、薬物投与前と投与後で排尿時の尿の流れがどのように変わったかシュミレーションすることが可能となった。今後、膀胱の収縮力の個人による違いをどのようにパラメーターとして取り込むのかを検討しているところである。
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Research Products
(4 results)