2011 Fiscal Year Annual Research Report
核マトリックス蛋白質に基づくホルモン不応性前立腺癌の新規標的分子の探索
Project/Area Number |
21592043
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井上 貴博 京都大学, 医学研究科, 助教 (80511881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 修 京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
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Keywords | PURA / LASP-1 / 前立腺癌 / 去勢抵抗性 |
Research Abstract |
(1)核マトリックス蛋白質の前立腺癌細胞における発現制御解析 初年度において核マトリックス蛋白質(Purine-element binding protoin alpha:以下PURA)のpromoter領域をPCR法にて作成し、PURAのプロモーター領域をレポーターベクタに組み込み、発現制御に重要な領域をluciferase assayで同定し、転写開始点より上流300bpの範囲が重要であることを突き止めた。二年度目より、この領域に結合する転写因子をdata baseなどで検索した結果、RFX1の結合部位があることを見出せたため、RFX1の発現をsiRNAを用いて抑制した時に、PURAの発現量が変化するか検討を行ったが、期待したような変化は得られなかった。今後はRFX1の機能解析を進めるとともに、他の因子についても検討を行う予定である。 (2)HRPCのヒト前立腺癌組練とhormone-naiveな前立腺癌全摘標本とでのPURAおよびLASP-1の発現比較 PURAおよびLASP-1の発現を特異的抗体による免疫染色法にて調べ、日本人での発現を検証する目的で、前立腺癌の内視鏡的切除術などで得られた22例の去勢抵抗性前立腺癌組織を中心に、正常前立腺、初期癌、局所進行性癌の他、正常腎組織なども加えた、tissue microarrayを作製した。 PURAの抗体は作製済みで、LASP-1は市販抗体があるため、今後はPURAやLASP-1の発現が前立腺癌の進展にともないどの様に変化するかの検討を行っていく。
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