2009 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子・環境因子からの尿路結石症予防の研究-メタボリックシンドロームとの関連-
Project/Area Number |
21592076
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
藤田 圭治 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 研究員 (50264734)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 恭典 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (70295608)
安井 孝周 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (40326153)
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40264733)
郡 健二郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
|
Keywords | メタボリックシンドローム / 尿路結石症 / 酸化ストレス / オステオポンチン / アディポサイトカイン |
Research Abstract |
私達はこれまでに、尿路結石形成において、オステオポンチン(OPN)などの結石関連物質の相互作用をしているかを調べる目的で、結石モデルマウス、OPNノックアウトマウス、OPN上流領域配列組み込みトランスジェニックマウスを用い、結石を形成させ、DNAマイクロアレイ解析を用い、結石形成時の発現遺伝子群と転写因子を同定し、各遺伝子の機能解析をRNA interference (RNAi)を用いて行った。 これらの同定した結石患者に特異的なexon7にSNPsをもつOPN遺伝子を結石モデルマウスの腎尿細管細胞にOPN遺伝子導入し、OPN遺伝子の発現様式、OPN蛋白の細胞内局在、蓚酸による細胞障害作用および結石抑制効果を調べた。すでにラット腎尿細管細胞への遺伝子導入法を開発している。これらの成果をもとに、結石モデルラットを用いた動物実験で遺伝子治療を開始する。遺伝子治療の効率と安全性についても確認した。 またOPNのプロモーター領域で発見した結石患者に特異的なhaplotype遺伝子をクローニングし、蓚酸カルシウム結晶接着によるOPN発現のプロモーター活性を調べた。OPN以外の結石関連蛋白遺伝子のSNPs解析をし、SNPsの結果を患者の背景(家族歴、食生活など)、結石成分を比較し、再発リスクマーカーとなり得るSNPsを見つけ出した。本研究ではこれらSNPsを用い、結石形成の危険度を予知するゲノムスクリーニング検査を開発しゲノム創薬に結びつけた。
|
Research Products
(5 results)