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2009 Fiscal Year Annual Research Report

胎児脳機能リズム形成に及ぼす母体環境ストレスの影響について

Research Project

Project/Area Number 21592103
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

池ノ上 克  University of Miyazaki, 医学部, 教授 (60232211)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 立元 真  宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (50279965)
Keywords胎児脳機能 / active and inactive state / リズム形成 / 中大脳動脈血流速度 / 神経学的発達 / 心理学的検査
Research Abstract

胎児期のリズム形成の時期の観察を行い、登録症例の増加に努めた。現在までに総数74例が登録を済ませ、出生後の神経発達検査にまわっている。リズム形成の時期については正常群では在胎33週に出現することが確認されたが、様々な母体環境ストレスの結果、胎児発育遅延となった群ではその時期が遅れることが観察された。これまでの羊胎仔の実験モデルにおいて、active stateには脳の血流量が増加し、酸素消費量も増加することが報告されており、胎児脳の正常な発達にはactive stateの果たす役割が重要であることが知られている。そのためリズム形成時期の観察に加えて、active stateとinactive stateにおける胎児中大脳動脈の血流速度を、超音波ドップラー法を用いて測定した。その結果、active stateではinactive stateに比して中大脳動脈の血流速度により大きなばらつきがあることが観察された。
一方、リズム形成の時期を観察し登録を終了した児の出生後の神経学的発達の評価は、十分な訓練を受けた心理士2名が行っている。宮崎大学産婦人科内の整備した1室を使い、母親からの聞き取り調査に基づいて、KIDS(発達検査)、K-ABC(認知能力検査)および田中ビネーV(知能検査)をこれまで7例について完了している。結果としては胎児発育遅延を示した児の認知能力に偏りは認められなかったが、正常発育をとげて正期産となった3例のなかに、むしろ認知処理の偏りが観察されるという結果であった。神経発達検査の同意が得られた児の心理発達検査例数をさらに蓄積してより詳細な検討を次年度も続ける予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 胎児心拍数モニタリングにおけるリズム形成時期と幼児期の発達との関連2009

    • Author(s)
      住吉香恵子、川越靖之、鮫島浩、池ノ上克
    • Organizer
      第14回九州小児・体外循環研究会
    • Place of Presentation
      霧島いわさきホテル
    • Year and Date
      2009-09-05
  • [Presentation] 胎児心拍数モニタリングを用いたリズム形成時期と幼児期の発達との関連2009

    • Author(s)
      住吉香恵子、川越靖之、岩砂智丈、鮫島浩、池ノ上克
    • Organizer
      第61回日本産科婦人科学会学術講演会
    • Place of Presentation
      京都国際会館
    • Year and Date
      2009-04-04

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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