2009 Fiscal Year Annual Research Report
エストロゲンレセプター発現PETを用いた子宮肉腫の新たな診断・治療法の開発
Project/Area Number |
21592124
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
吉田 好雄 University of Fukui, 医学部, 准教授 (60220688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 哲司 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (60334835)
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Keywords | 子宮肉腫 / FES / FDG / PET |
Research Abstract |
EstrogenにF-18を添加した、F-18-Estradiol注射液(FES)トレーサーの開発に成功した。現在、FESは、安定的に製造することが可能になり、市販化の準備をしている。製造されたFESを用いたFES-PET検査で、エストロゲン依存性の婦人科腫瘍における、機能性エストロゲンレセプターの検索が可能になった。 従来の生体内の糖代謝能を検討するFDG-PETと、我々が開発したFES-PETを用いた検討では、良性腫瘍である子宮筋腫は、FESの発現は高度で、FDGの発現は軽度であった。一方、悪性度の高い子宮肉腫ではFESの発現は軽度で、FDGの発現は高度であることが判明した。また、腫瘍におけるFES集積率と、FDG集積率の比(FDG/FES ratio)は、がんの悪性度と相関することがわかった子宮筋腫と子宮肉腫における検討でも、FDG/FES ratioは,悪性度の高い子宮肉腫では高く、良性疾患である子宮筋腫では低いという結果が得られた。即ち、子宮腫瘍のFDG/FES ratioは、子宮肉腫と子宮筋腫の生物学的特徴の差を反映することが示唆された
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Research Products
(2 results)