2011 Fiscal Year Annual Research Report
新規治療法の開発に向けて:微少環境における子宮平滑筋肉腫の生物学的応答性の検討
Project/Area Number |
21592126
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
林 琢磨 信州大学, 医学系研究科, 准教授 (60359726)
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Keywords | LMP2 / leiomyosarcoma / angiogenesis |
Research Abstract |
申請者らは、子宮肉腫の新規治療法の開発に向けて、子宮肉腫の腫瘍形成能に直接関与するLMP2の発現を主眼として、癌微小環境への生物学的応答について検討している。 ヒト子宮平滑筋肉腫(子宮肉腫)の特長、,(1)血行性転移能が極めて高いが、リンパ行性転移は認められない、(2)他の婦人科腫瘍と異なりエストロジェン受容体(ERα)の発現が消失する。そこで、申請者らは、癌微小環境でのヒト子宮肉腫の特性、血管新生能とERαの発現低下について検討を行っている。具体的には、遺伝子プロファイリングの結果をもとに、ヒト子宮肉腫の微小環境特有に発現している遺伝子産物の解析を行っている。 その結果、LMP2の発現低下が認められるヒト子宮肉腫培養細胞(SKN)において、LMP2を恒常的に発現させることにより、SKN細胞からのVEGF-Aの産生・分泌が有意に低下したことが明らかとされた。また、同細胞でのERαの発現が、LMP2の恒常的な発現により顕著に誘導されることが明らかとされた。本科学研究費補助金によって得られた研究成果は、国際がん会議(北京)でのシンポジウム、日本婦人科腫瘍学会ワークショップや特別講演などの学会講演、Scientific Reports(Nature姉妹誌)を含む英文論文5報によって報告された。また、これらの研究成果は、メデイカルトレビューと信濃毎日新聞などのマスメディアによっても報告された。
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[Journal Article] Involvement of proteasome ss1i subunit, LMP2, on development of uterin leiomyosarcma2011
Author(s)
Hayashi T, Horiuchi A, Sano K, Hiraoka N, Kasai M, Ichimura T, Nagase S, Ishiko O, Kanai Y, Yaegashi N, Aburatani H, Shiozawa T, Tonegawa S, Konishi I
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Journal Title
North Ame J Med Sci
Volume: 3
Pages: 394-399
Peer Reviewed
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