2009 Fiscal Year Annual Research Report
癌で高発現するヒストン脱アセチル化酵素活性化因子によるヒト卵巣癌発症機序の解析
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21592129
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
東辻 久子 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (20402852)
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Keywords | 卵巣癌 / HSCO / ガンキリン / ヒストン / 脱アセチル化酵素 / 活性化因子 |
Research Abstract |
癌遺伝子ガンキリンは卵巣癌で高発現し、pRbの分解促進、p16INK4aのcdk4への結合阻害、p53の分解促進、NFkBにヒストン脱アセチル化酵素SIRT1をリクルートすることによりNFkBの活性を抑制する。HSCO遺伝子は卵巣癌で高発現し、p53にヒストン脱アセチル化酵素HDAC1をリクルートし、p53の機能を抑制させる。これら卵巣癌で高発現し、ヒストン脱アセチル化酵素の活性化因子であるガンキリンとHSCOに注目し、HDAC activationと卵巣発癌、進展との関係をin-vitro、 in-vivo(トランスジェニックマウス)実験で解析し、卵巣癌に対する新しい抗癌剤ヒストン脱アセチル化酵素インヒビターを開発することを本研究の目的とする。卵巣癌細胞株SK-OV3にHDAC1 activatorであるHSCOを高発現した場合、細胞増殖能は亢進した。細胞周期はG1-S期の進行が増加した。抗癌剤に対する抗アポトーシス活性が亢進した。soft agar中でのanchorage-independent cell growthには変化がなかった。cell scratch assay、 transwell assayによる細胞運動能にも変化はなかった。HSCO siRNAで内因性HSCOをknockdownした場合、細胞増殖能は抑制された。細胞周期はGl cell cycle arrestを示した。癌細胞へのアポトーシスの誘導が見られた。抗癌剤に対するアポトーシス感受性が亢進した。soft agar中でのanchorage-independent cell growthには変化がなかった。cell scratch assay、 transwell assayによる細胞運動能にも変化はなかった。SIRT1 activatorであるガンキリンを高発現した場合、細胞増殖能は亢進した。細胞周期はG1-S期の進行が増加した。抗癌剤に対する抗アポトーシス活性が亢進した。NIH/3T3細胞のsoft agar中でのanchorage-independent cell growthは亢進した.cell scratch assay、 transwell assayによる細胞運動能は亢進した。ガンキリンsiRNAで内因性ガンキリンをknockdownした場合、細胞増殖能は抑制された。細胞周期はGl cell cycle arrestを示した。癌細胞へのアポトーシスの誘導が見られた。抗癌剤に対してアポトーシス感受性が亢進した。soft agar中での癌細胞のanchorage-independent cell growthは抑制された。cell scratch assay、 transwell assayによる癌細胞の運動能は抑制された。卵巣癌細胞株SK-OV3にHSCOを高発現、HSCO siRNAで内因性HSCOをknockdownした場合、ガンキリンを高発現、ガンキリンsiRNAで内因性ガンキリンをknockdownした場合、細胞のmRNA発現の変動をDNA microarrayで評価する。HSCO、ガンキリンを高発現した細胞でmRNA発現がより低下しているいくつかの遺伝子を同定した。その中には癌抑制遺伝子も含まれていた。siRNAで内因性のHSCO、ガンキリンをknockdownした細胞でmRNA発現がより亢進しているいくつかの遺伝子を同定した。その中には癌抑制遺伝子も含まれていた。
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Research Products
(2 results)