2011 Fiscal Year Annual Research Report
閉経後のメタボリック症候群病態形成におけるアディポネクチンとレジスチンの役割
Project/Area Number |
21592142
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 博亮 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (20323595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緑川 早苗 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (10325962)
渡辺 毅 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80158641)
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Keywords | 糖尿病 / 動物 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
閉経期以降における動脈硬化性疾患の発症進展には、インスリン抗性という病態が深く関連していると考えられる。そこで、今後ますます重要と考えられるインスリン抵抗性の治療薬の開発において、閉経によるインスリン抵抗性の発症機序を解明し、レジスチンやアディポネクチンとの関連を解明することは重要と考えられる。これまで、卵巣摘出によりインスリン抵抗性が惹起されること,アディポネクチン蛋白を過剰発現させることにより、このインスリン抵抗性が改善することを明らかにした。さらに、レジスチン蛋白を過剰発現させた卵巣非摘出雌ラットにおいて、インスリン抵抗性の評価法としてGolden standardである正常血糖・高インスリン・クランプ検査法によりインスリン抵抗性を評価したが、インスリン抵抗性は認められなかった。しかし、卵巣摘出した雌ラットにレジスチン蛋白を過剰発現させると、肝臓や筋肉でのインスリン抵抗性の増悪が認められた。さらに、肝臓、筋肉組織で、インスリン・シグナル伝達の重要な因子であるAktのリン酸化は、レジスチン蛋白過剰発現により、減弱した。さらにAMPKのリン酸化もレジスチン蛋白過剰発現により減弱した。 以上の結果は、エストロゲン欠乏によりインスリン抵抗性が惹起されるが、アディポネクチシによりインスリン抵抗性が改善すること、一方、レジスチンは、エストロゲン存在下では、インスリン抵抗性を惹起しないが、エストロゲン欠乏によるインスリン抵抗性状態では、インスリン抵抗性を増悪させることを新たに確認し、その機序の解明を行った。
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[Presentation] 2型糖尿病患者におけるヤーコンの糖代謝に及ぼす影響についての検討2012
Author(s)
佐藤博亮, 工藤明宏, 平井裕之, 長谷川浩司, 藤原淳, 菅谷芳幸, 待井典剛, 山崎聡, 渡邉聡子, 中嶋真一, 緑川早苗, 渡辺毅
Organizer
第15回日本病態栄養学会年次学術集会
Place of Presentation
京都府京都市
Year and Date
20120114-20120115
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[Presentation] The High Potassium Intake Improves High Fat Diet Induced Insulin Resistance in Male Wistar Rats.(1712-P)2011
Author(s)
Satoh H, Sugaya Y, Kudoh A, Yamazaki S, Machii N, Watanabe S, Hirai H, Hasegawa K, Nakajima S, Midorikawa S, Watanabe T
Organizer
71^<th> American Diabetes Association Scientific Sessions
Place of Presentation
San Diego, CA, USA
Year and Date
20110624-20110628
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