2009 Fiscal Year Annual Research Report
嗅粘膜分泌異常における気道リモデリングの関与-好酸球性副鼻腔炎の嗅覚障害の解明-
Project/Area Number |
21592178
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
春名 眞一 Dokkyo Medical University, 医学部, 教授 (60198934)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深美 悟 獨協医科大学, 医学部, 講師 (00311944)
月館 利治 獨協医科大学, 医学部, 講師 (40287256)
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Keywords | 嗅覚障害 / 呼吸粘膜 / 嗅粘膜 / リモデリング / 好酸球 / NO / amphiregulin |
Research Abstract |
1. 嗅覚障害を訴える慢性副鼻腔炎の手術症例に対し、獨協医科大学倫理委員会の許可のもと呼吸粘膜と嗅粘膜を採取して組織学的評価を行った。副鼻腔粘膜の好酸球浸潤をEG2染色で確認した。同時に嗅粘膜上での好酸球浸潤の程度を比較すると嗅粘膜では、必ずしも呼吸粘膜と同等に浸潤してなかった。すなわち、呼吸粘膜と同等に浸潤していたものは約1/3のみであり、3/2では嗅粘膜上での好酸球浸潤は少なかった。 2. 呼気中NO濃度は、呼吸粘膜の好酸球浸潤の程度が増加するとともに高値を示した。 3. 呼吸粘膜と嗅粘膜でのamphiregulinの分布を検討した。好酸球浸潤の強い呼吸粘膜では、amphiregulinの発現する割合も多く認められた。しかし、嗅粘膜上では明らかなamphiregulinの発現は認められなかった。 4. BALB/cマウスの腹腔内にovalalbumin (OVA)4μgを2回注入する。慢性モデルを作製するために17日~37日までOVAを毎日吸入させて40日目に屠殺し、組織学的にリモデリングモデルを確立させた。
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Research Products
(10 results)