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2011 Fiscal Year Annual Research Report

頭頸部腫瘍における蛋白ワクチンによる腫瘍破壊の免疫モニタリング

Research Project

Project/Area Number 21592191
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

影山 愼一  三重大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80194695)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 湯田 厚司  三重大学, 大学院・医学系研究科, リサーチアソシエイト (80293778)
Keywordsがんワクチン / 臨床試験 / 免疫モニタリング
Research Abstract

本研究は、がんワクチン・CHP-MAGE-A4臨床研究においてワクチン投与を受けた頭頸部腫瘍などの例の末梢血と腫瘍組織(組織浸潤リンパ球)のMAGE-A4抗原免疫モニタリングを行い、末梢血、組織侵潤リンパ球でのMAGE-A4以外の発現抗原(NY-ESO-1,SAGE)の抗原発現を観察して、抗原拡大現象(Antigen-spreading)を解析し、抑制的免疫反応解析(FOXp3、PD1など)と、末梢血、腫瘍組織での抗原特異的免疫応答動態評価を行い、新しいワクチン療法開発の基盤データとするものである。
本年度の実績は、新規抗原デリバリーシステムである疎水化多糖類プルランと癌抗原MAGE-A4組換え蛋白の複合体をワクチンとするがんワクチン臨床試験「MAGE-A4抗原を発現する難治性悪性腫瘍に対するCHP-MAGE-A4がんワクチン臨床研究」の実施症例の免疫モニタリング解析を実施した。
これまで、頭頸部腫瘍を含む25例に対してワクチン投与(症例毎に1回投与量を100μg群、300μgに振分け)を行い、16例において6回以上の反復投与を完了し、ワクチンの安全性の評価が可能であった。これら被験者より免疫モニタリング検体を採取し、リンパ球、血清の保存を行った。
MAGE-A4抗体価測定系でのELISA評価については、測定の信頼性を確認するために、陽性、陰性コントロールを使用した測定を実施し、カット・オフ値を設定した。これを用いたMAGE-A4蛋白に対するIgG抗体反応について解析を行った。解析例中ワクチン前の抗体陽性は3例にみられ、自然免疫反応がみられることが判明した。その内、ワクチン投与に伴い反応が増強するものが1例、陰性例4例では2例が陽性化した。また、投与量は300μgが100μgに較べて抗体反応陽性例が多かった。これらより、本ワクチンはMAGE-A4抗原特異的免疫反応が約半数に誘導されることが判明した。さらに、MAGB-A4以外にNY-ESO-1抗原に対する抗体値が上昇する例がみられ、抗原拡大現象が存在することが観察された。

  • Research Products

    (4 results)

All 2011 Other

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 治療用がんワクチン開発のためのFDAからのガイダンス2011

    • Author(s)
      影山愼一
    • Journal Title

      腫瘍内科

      Volume: 8巻 Pages: 167-171

  • [Journal Article] CHPがん蛋白ワクチン2011

    • Author(s)
      影山愼一
    • Journal Title

      腫瘍内科

      Volume: 8巻 Pages: 446-451

  • [Presentation] 疎水化多糖・タンパクがんワクチンTRからのレッスン2011

    • Author(s)
      影山愼一
    • Organizer
      第49回日本癌治療学会学術総会
    • Place of Presentation
      名古屋国際会議場
    • Year and Date
      2011-10-28
  • [Remarks]

    • URL

      www.shikuken.jp

URL: 

Published: 2013-06-26  

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