• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

頭頸部癌におけるTLRの発現と生物学的意義の解明

Research Project

Project/Area Number 21592199
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

能美 希  大分大学, 医学部, 助教 (40468020)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 正志  大分大学, 医学部, 教授 (60211314)
渡辺 哲生  大分大学, 医学部, 准教授 (50231709)
平野 隆  大分大学, 医学部, 講師 (20305056)
児玉 悟  大分大学, 医学部, 講師 (40325717)
Keywords頭頸部癌 / 腫瘍免疫 / TLR2
Research Abstract

Toll-like receptor (TLR)は自然免疫系の重要なセンサーである。近年,癌細胞においてもTLRが発現していることが報告されているが,その機能については未解明な点が多い。前年度までに我々は,in vitroでの研究で(1)頭頸部癌において発現の程度の差はあるがTLR2およびTLR3が強く発現する傾向があること,(2)頭頸部癌細胞株をTLR2のリガンドであるPam3CSK4で刺激すると添加後12時間をピークに細胞増殖がみられ,その増殖はTLR2の発現の程度およびリガンド用量に依存して生じること,(3)頭頸部癌細胞株をTLR3のリガンドであるpoly I:Cで刺激すると,添加後24時間をピークに細胞のアポトーシスが誘導され,そのアポトーシスはTLR3の発現の程度およびリガンドの用量に依存して生じること,(4)TLR3を介する頭頸部癌細胞株のアポトーシスにはsurvivinのdown-regulationの関連が示唆されることを明らかにした。本年度はTLR2が頭頸部癌において増殖促進能以外に浸潤能などに促進的に作用するかという点について検討を計画した。Pam3CSK4で刺激後,actinfilament, DAPIなどの蛍光染色を行い,共焦点レーザー顕微鏡にて細胞の形態を観察した。その結果,リガンド刺激後の細胞では,刺激しない細胞と比較して,phillopodial formationがみられた。またTLR2 siRNAを細胞株に導入し,同様にPam3CSK4で刺激を行ったところ,negative control siRNA導入群ではphillopodial formationがみられたが,TLR2 siRNA導入群ではphillopodialformationはみられなかった。この結果より今後の検討は必要であるが,TLR2を介する刺激は頭頸部癌細胞の浸潤能増加についても関与が示唆された。今後も頭頸部癌において新たな機能が解明される可能性がある。今回の研究成果より,TLR2については頭頸部癌の増殖や浸潤に関わる因子として,TLR3については頭頸部癌のアポトーシスを誘導する因子として,いずれも臨床に直結する治療標的として応用が期待される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 頭頸部癌におけるTLR2の発現とその機能解析2011

    • Author(s)
      能美希, 児玉悟, 鈴木正志
    • Organizer
      第35回日本頭頸部癌学会
    • Place of Presentation
      名古屋市
    • Year and Date
      20110608-20110610

URL: 

Published: 2013-06-26   Modified: 2014-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi