2009 Fiscal Year Annual Research Report
加速器中性子源を用いた、頭頸部がんに対する硼素中性子捕捉療法の臨床研究
Project/Area Number |
21592208
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
粟飯原 輝人 Kawasaki Medical School, 医学部, 講師 (30268619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平塚 純一 川崎医科大学, 医学部, 教授 (30192298)
小野 公二 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (90122407)
森田 倫正 川崎医科大学, 医学部, 助教 (40341119)
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Keywords | 硼素中性子捕捉療法 / 加速器中性子源 / 原子炉中性子源 / 頭頸部癌 / BPA |
Research Abstract |
頭頸部領域は機能上・美容上その温存が重要であり、この部位の癌を正常組織の損傷のない方法で治療可能であれば、高いQOLが期待できる。我々は2003年10月から、再発および進行頭頸部癌20症例に硼素中性子捕捉療法(boron neutron capture therapy : BNCT)を行い、18例がPR以上という優れた抗腫瘍効果を証明した。しかし、本治療は原子炉を用いた治療であり、原子炉と言う観点から管理面、安全面のマシンタイムが非常に少なく、多くの症例を治療するには問題が多い。2009年から、現在京都大学原子炉実験所に型式:外部入射型AVFサイクロトロン1台、加速粒子:H-、引き出し粒子:H+、加速エネルギー:30MeV、ビーム電流値(目標):2mA,イオン源:マルチカスプ型イオン源のサイクロトロンでが建設された。調べられた。そのデータを基礎にして、生物実験を行い医療照射への調整を行う(京都大学小野)。 現在そのサイクロトロンの特性(中性子フルエンスを含む)を、症例の体位シミュレーション等、照射基礎データーを取得中である。特に体位のシミュレーションは、頭頸部の複雑な機能と、頭頸部癌という病態から「照射中の体位に以下に無理が無いか」が重要であり、コリメーター部分の下部に若干陥凹を作り事により、下肢の設置場所が出来るため、非常に楽な体位が可能になる事がわかった。
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Research Products
(1 results)