2009 Fiscal Year Annual Research Report
ダール食塩感受性高血圧ラットにおける食塩感受性および高血圧臓器障害の分子機構解明
Project/Area Number |
21592217
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田邊 樹郎 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 助教 (00359605)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 譽志夫 東京大学, 保健管理センター, 准教授 (40184965)
玉置 泰裕 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (20217178)
杉崎 顕史 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40361480)
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Keywords | 高血圧臓器障害 / 食塩感受性高血圧 / 白血球接着 / ダールラット |
Research Abstract |
1)Dah1食塩感受性高血圧ラットの食塩易感受性:メカニズムの分子レベルでの解析 若齢Dah1S網膜血管において、蛍光付加レクチン灌流染色似より同定された白血球は、CD45,CD18,CD11b,CD11a陽性であった。 2)早期白血球接着と高血圧臓器障害:in vivoでの解析 抗ラットCD18中和抗体により、白血球接着は抑制された。また早期白血球接着を抑制したところ、血圧上昇は抑制されなかったが、後期の明らかな高血圧臓器障害は抑制された。 研究の意義、重要性 従来より食塩感受性高血圧患者は易臓器障害性であり、高血圧モデルラットにおいては非食塩感受性ラットでは臓器障害が弱く、食塩感受性ラットでは臓器障害が強いことが知られていた。今回ダール食塩感受性高血圧ラットの臓器障害には、食塩負荷後早期の白血球接着が主要な因子となっていることが示された。高血圧臓器障害のより効果的な治療につなげられる可能性がある。
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