2009 Fiscal Year Annual Research Report
グリア病としての緑内障性視神経障害の発症解明と治療法探索
Project/Area Number |
21592220
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
柏木 賢治 University of Yamanashi, 大学院・医学工学総合研究部, 准教授 (30194723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間渕 文彦 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (20322125)
地場 達也 山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (50402061)
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Keywords | 緑内障 / 網膜神経節細胞 / 眼グリア細胞 / グルタミン酸 / グルタミン酸トランスポーター / 遺伝子改変マウス |
Research Abstract |
ラット眼より単離した網膜神経節細胞(RGC)と主要な眼グリア細胞である視神経アストロサイトもしくはミュラー細胞との共培養を行ったところ、グリア細胞の存在によってRGCの生存率が有意に上昇することが確認できたが、アストロサイトは主にRGCの神経突起伸長を促進したのに対し、ミュラー細胞はRGCの生存率を改善し2種類のグリア細胞でその作用が異なることが確認できた。またマウスからのRGC単離を行い、グリア細胞の生存率への影響を確認したところ、ラット同様にグリア細胞はマウスRGCの生存率を改善することが確認できた。グルタミン酸はRGCの生存に深く関与しその調整にはグルタミン酸トランスポーター(GLT)が重要な働きをすることが判明しているが、詳細は不明であったが、今回の研究で主要なGLTであるGLASTは細胞外グルタミン酸のミュラー細胞への取り組みに働くのに対してGLT-1は条件によってはミュラー細胞から細胞外ヘグルタミン酸を放出することが確認できた。この違いによって、RGCの生存に対するGLTの作用はサブタイプによって大きく異なることを明らかにした。 GLT遺伝子改変マウスとRGCがCFPを発現する遺伝子改変マウスの作成を行い、成体下でRGCの観察を行う系の構築を行った。撮影条件を検討した結果、連続的かつ動画としてRGCを観察することが可能となった。これによって、今後すくない個体数でRGCの障害や治療薬の効果判定が可能となる実験系を作成した。
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Research Products
(4 results)